尻切れ映画というもの
2008年7月2日 映画
「となり町戦争」観賞
舞坂町に住む北原は町内広報誌で町内間で戦争が勃発したことを知る。しかし町は普段と変わらなく動いていた。そんな中、町役場の香西からの電話で特別偵察業務の指令が出たと連絡が入った....
現在日本のパラレルワールドネタで良く似たのに「バトルロワイアル」がある。これもてっきりそういう類の映画かと思って見てたらなんかミョーにほのぼのしてるので、「あ、「県庁の星」系のラブロマンスかな?」と納得しかけたら急にハードな話になって慌てたのだけど、やっぱり何言いたいのかよくわからん転がり方して「で、どうなのよ?」というエンディングを迎えるというある意味旧来の邦画にありがちなオチでもってきたこの映画。昨今の良質な映画を観てると点数も辛くなるってもんだがそれを差し引いても「つまらん」と言わざるを得ない。
だいたいこの秀逸なプロットはそのまま話を転がしていけばつまらなくなるはずがないのだ。それをどっち付かずでフラフラしてるから何が言いたいのかわからんくなる。
この話は国家間のパワーバランスや折衝を市町村間の争いに置き換えることで政治家の詭弁を白日の下に晒そうという気概と地方自治体というシステムの中で抹殺される”個”の有り様を描いている(はず)。
だとしたら現状を打破する革命(=地方自治体ならリコールだな)という希望を示すかしないと尻切れにならないか?深作は「バトルロワイアル」で七原と中川に「走れ!」と檄を飛ばした。「県庁の星」でさえエスプレッソに募金箱を設けたのだから。
あと江口洋介がキャスティングミス。山田孝之あたりならリアリティあったのになぁ。
40点
舞坂町に住む北原は町内広報誌で町内間で戦争が勃発したことを知る。しかし町は普段と変わらなく動いていた。そんな中、町役場の香西からの電話で特別偵察業務の指令が出たと連絡が入った....
現在日本のパラレルワールドネタで良く似たのに「バトルロワイアル」がある。これもてっきりそういう類の映画かと思って見てたらなんかミョーにほのぼのしてるので、「あ、「県庁の星」系のラブロマンスかな?」と納得しかけたら急にハードな話になって慌てたのだけど、やっぱり何言いたいのかよくわからん転がり方して「で、どうなのよ?」というエンディングを迎えるというある意味旧来の邦画にありがちなオチでもってきたこの映画。昨今の良質な映画を観てると点数も辛くなるってもんだがそれを差し引いても「つまらん」と言わざるを得ない。
だいたいこの秀逸なプロットはそのまま話を転がしていけばつまらなくなるはずがないのだ。それをどっち付かずでフラフラしてるから何が言いたいのかわからんくなる。
この話は国家間のパワーバランスや折衝を市町村間の争いに置き換えることで政治家の詭弁を白日の下に晒そうという気概と地方自治体というシステムの中で抹殺される”個”の有り様を描いている(はず)。
だとしたら現状を打破する革命(=地方自治体ならリコールだな)という希望を示すかしないと尻切れにならないか?深作は「バトルロワイアル」で七原と中川に「走れ!」と檄を飛ばした。「県庁の星」でさえエスプレッソに募金箱を設けたのだから。
あと江口洋介がキャスティングミス。山田孝之あたりならリアリティあったのになぁ。
40点