「デイライト」観賞

ハドソン川の地下を通るトンネルで爆発事故が発生し、トンネルは出口を塞がれてしまう。運悪くそこに居合わせた元EMS(緊急医療班)ラトゥーラら生存者たちは出口を探索するがトンネルは瓦礫でふさがれていたのだった.....


スタローン主演の1996年公開ディザスタームービー。この96年は「タイタニック」「ツイスター」等久々にハリウッドでパニック映画が流行りだした年である。このブームは2年後の「アルマゲドン」で最高潮を迎え、落ち着いていく。それは丁度ハリウッド映画の斜陽期と重なるんだがその話はまた別の機会に。

この「デイライト」が特徴的なのはスタローン主演であるにもかかわらず「ランボー3」のような通り一遍のヒーローものではない点である。運否天賦のご都合主義で切り抜けるワケでなく、アンラッキーだし、愚痴も言うし、同行者を見捨てたりもする。
災害に遭った面子が仲違いしながらもなんとか出口を目指すという構成は「ポセイドン・アドベンチャー」をオマージュしてるのだろう。
アクションアクターのスタローンを使って本格的パニック映画を作るという点は別に悪いことではないけれど、観客サイドからは色眼鏡で見られるというリスクも当然あるという点は考えないといけない。実際、この映画の公開時にはただのヒーローアクション映画として捉えられてた。予告編を見ればわかる。→ http://www.youtube.com/watch?v=q0Mob1NmCQ4

そう捉えると消化不良なんだよなーーーー
スタローンはあんまりかっこよくなくって。
「ポセイドン・アドベンチャー」ではジーン・ハックマンが俗物的な牧師役で主役を張った。そんな男が最後、自らの命と引き替えに神様に願うシーンがカタルシスを誘い傑作と成り得た。「デイライト」もそこを狙うのならスタローンじゃなくチャック・ノリスとかイーストウッドの方がよかったと思う。
あるいは今まで通りのバカアクションでよかったんじゃね?

50点

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