昨年、気になる映画は「ラスト・サムライ」と書いた。んで、観た。
まぁエンターテイメントとしてはそれなりに楽しめたので評価してたんだがしかし、ワーナーか松竹かは知らんが、あの小賢しいCMを見て一気に萎えた。
試写会を観た後であろう目に涙をためた小娘を捕まえてインタビューするやつ。
「日本人に生まれてきてよかった」ってなんだよ(-_-メ;)
感動した、というのはまぁわからないでもない。迫力があったというのもよしとしよう。でも泣ける映画ならそれこぞ星の数ほど公開されてるし、迫力ならクロサワ映画のほうが鳥肌が立つくらいの迫力がある。
武士と天皇の位置づけ滅茶苦茶、あれがどうして日本人の心なのか？
いや、他国の歴史にゃ無関心のアメリカ人にしては良くできてる方なのかもしれない。イーサン...じゃなかったネイサンもよくやってるし。
ただなぁ、制作サイドの日本人が手放しで「日本人の心を観よ！」と唱うのはどーよ？だって違うじゃん、これ。日本じゃねぇもん。
ってそゆこともわからないのか？もしかして。
ドキュメントとして観てるのか？
あー、なるほど。そんなんだから簡単に右傾化して「イラク派遣には賛成」とか言うんだな。アイデンティティーとか難しい横文字並べて。
「パールハーバー」で感動して「ラストサムライ」で感動するかぁ、(;´д｀)トホホ
ということで0点つけようと思ったが、映画自体は娯楽作品としては面白いのと渡辺謙に免じて40点をあげよう。
あ、これを観た人は是非「ラスト・オブ・モヒカン」も観るように。

さて、もう一本、「ファインディング・ニモ」だ。
トイストーリー、モンスターズインクで俺の琴線をならしまくったピクサー社の新作長編アニメ。今回も面白かったです。
ディズニーアニメの「ほれ面白いだろ、観れ観れ」然としたところがないのがいいねぇ、この会社のアニメは。
「愛」というテーマを丁寧に丁寧に作ってあるから暖かい気持ちになれるところなんか前作と同じです。やっぱDVD 買うんだろうな、俺。
ニモ現象でカクレクマノミの価格が上がってきてるらしい。エセアクアリストの俺としては釈然としないものがあるが、まぁこの映画の出来ならではの現象ということにしておこう。80点。

*****
鍋囲う　車座の中　ふうふうと
七草粥が　腹に染み入る