ISBN:4794963955 単行本 斉藤 道雄 晶文社 ¥1,900
昨日は、ろう学校では手話の勉強や手話を使った教育はほとんどないということを書いた。
実はこの理由は単純なのである。
「先生は手話を知らない」
これだけ。
もっともこれは学ばない先生が悪いのではなく、戦前から続く口話法一辺倒の教育方針にある。
口話法の問題点はその習得が大変難しく、ろう児の二割程度しか習得できないことだ。また口話法が身に付くと言うことは実社会でも生活していけるわけで、そういう児童はろう学校に居る必要がなく、普通校に転校する。
で、ろう学校には口話法に適しない児童のみが残るというなんともマヌケな事態に陥っている。
これではなんのための教育機関か?
文部科学省は早急にこの問題に対処せねばならんだろう。
日教組も自分の権利ばーっかり訴えてないでなんか考えろ。
最近では少しずつではあるが手話も認めてきている。
しかし、ここで注意しなければならないことは、少しでも手話をかじったことのある人ならお分かりになると思うが手話には2種類あるということだ。
「日本手話」と「日本語対応手話」である。
「日本手話」は古来からろう者がコミュニケーションの手段として伝統的に使ってきた手話で、「日本語対応手話」とは文字通り我々が発音する日本語の文字通りに表現する手話である。全く別物ではないが、ろう者が日常で使う日本手話を対応手話を勉強した人が理解するのは困難と思われる。あれだ、ネイティブ津軽弁を東京の人に聞いてもらう感じ。(根拠なし)
(※詳しく知りたい人はNHKワンポイント手話 http://www.nhk.or.jp/fukushi/one_syuwa/index.html をご覧ください)
すでに日本語をマスターしている健聴者にとっては日本語対応手話の方がわかりやすいのだろう、講演会やテレビで使っている手話やカルチャースクールで教えるのは対応版が大半である。しかし、生まれた時から言葉がないろう児は、感覚的で表現力のある日本手話のほうが使いやすい。
日本語を身につけることを最優先する教育者側と、とにかく自己表現の手段を求めるろう者の対立はここでも起きている。
二日にわたってつらつらと書いてきたが、なにを言いたいかっつーと、どちらかが正しいかはわからないが手話を一つの言語と捉えるなら、まず日本手話の取得、それから日本語対応→口話法と段階を踏んでマスターするのが本人の為とも思う、ってことね。
「もうひとつの手話」という本がある(斉藤道雄著:晶文社)。
これから手話でもやってみようか、と思う方、まわりにろう者がいる方、必読の良書である。是非。
************
たまに書く 真面目な 話に騙されて
惚れちゃいけねぇ 実はエロエロ
昨日は、ろう学校では手話の勉強や手話を使った教育はほとんどないということを書いた。
実はこの理由は単純なのである。
「先生は手話を知らない」
これだけ。
もっともこれは学ばない先生が悪いのではなく、戦前から続く口話法一辺倒の教育方針にある。
口話法の問題点はその習得が大変難しく、ろう児の二割程度しか習得できないことだ。また口話法が身に付くと言うことは実社会でも生活していけるわけで、そういう児童はろう学校に居る必要がなく、普通校に転校する。
で、ろう学校には口話法に適しない児童のみが残るというなんともマヌケな事態に陥っている。
これではなんのための教育機関か?
文部科学省は早急にこの問題に対処せねばならんだろう。
日教組も自分の権利ばーっかり訴えてないでなんか考えろ。
最近では少しずつではあるが手話も認めてきている。
しかし、ここで注意しなければならないことは、少しでも手話をかじったことのある人ならお分かりになると思うが手話には2種類あるということだ。
「日本手話」と「日本語対応手話」である。
「日本手話」は古来からろう者がコミュニケーションの手段として伝統的に使ってきた手話で、「日本語対応手話」とは文字通り我々が発音する日本語の文字通りに表現する手話である。全く別物ではないが、ろう者が日常で使う日本手話を対応手話を勉強した人が理解するのは困難と思われる。あれだ、ネイティブ津軽弁を東京の人に聞いてもらう感じ。(根拠なし)
(※詳しく知りたい人はNHKワンポイント手話 http://www.nhk.or.jp/fukushi/one_syuwa/index.html をご覧ください)
すでに日本語をマスターしている健聴者にとっては日本語対応手話の方がわかりやすいのだろう、講演会やテレビで使っている手話やカルチャースクールで教えるのは対応版が大半である。しかし、生まれた時から言葉がないろう児は、感覚的で表現力のある日本手話のほうが使いやすい。
日本語を身につけることを最優先する教育者側と、とにかく自己表現の手段を求めるろう者の対立はここでも起きている。
二日にわたってつらつらと書いてきたが、なにを言いたいかっつーと、どちらかが正しいかはわからないが手話を一つの言語と捉えるなら、まず日本手話の取得、それから日本語対応→口話法と段階を踏んでマスターするのが本人の為とも思う、ってことね。
「もうひとつの手話」という本がある(斉藤道雄著:晶文社)。
これから手話でもやってみようか、と思う方、まわりにろう者がいる方、必読の良書である。是非。
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たまに書く 真面目な 話に騙されて
惚れちゃいけねぇ 実はエロエロ