面白いけど....な映画というもの
2009年4月26日 映画
「ガチ☆ボーイ」観賞
とある大学のショープロレス研究会に五十嵐が入部した。弱小研究会は新入部員を歓迎し、プロレスの基本を教え、五十嵐もメモをとり練習も真面目だが全然上手くならない。そんな中、商店街での興業で試合の段取りを忘れた五十嵐はガチンコファイトをしてしまう...
昔のことは覚えているが最近のことは全く覚えられないという障害をモチーフにした映画といえば「メメント」や「50回目のファースト・キス」が有名だが、青春スポコンものというアプローチはまぁ新しい。
主演の佐藤隆太も身体はって熱演してるし、記憶が続かない為に何度も何度も好きな子に告白しフラれるシークエンスはちょっとウルッときた。
面白かったかくだらなかったか?と問われれば面白いの範囲に入ると答えるだろう。
でも、である。
実際のプロレスシーンがまったく迫力なく”泣かせ”のシークエンスの方が良くできてるという致命的な欠点がどうにも引っかかる。プロレスシーンが陳腐だからとても冗長に感じるのだ。映画の半分を試合シークエンスに割いたにもかかわらずとても手に汗握る「ロッキー」と比べると雲泥の差である。多分この監督はプロレスを好きではないな。
あと障害に対する扱いにも疑問が残る。
弁護士を目指してた主人公が夢を諦め風呂屋の父と妹に介護されながら生活していかねばならんという暗い未来だけ台詞で言わせて後のフォローはひとつもなし。
高次脳機能障害の青年とその家族のこれからに対する提示なしだと結局泣かせたいためだけに障害者を扱ったといわれても文句いえんだろ。
「50回目...」の珠玉なエンディングを見て勉強しなさい。
50点
とある大学のショープロレス研究会に五十嵐が入部した。弱小研究会は新入部員を歓迎し、プロレスの基本を教え、五十嵐もメモをとり練習も真面目だが全然上手くならない。そんな中、商店街での興業で試合の段取りを忘れた五十嵐はガチンコファイトをしてしまう...
昔のことは覚えているが最近のことは全く覚えられないという障害をモチーフにした映画といえば「メメント」や「50回目のファースト・キス」が有名だが、青春スポコンものというアプローチはまぁ新しい。
主演の佐藤隆太も身体はって熱演してるし、記憶が続かない為に何度も何度も好きな子に告白しフラれるシークエンスはちょっとウルッときた。
面白かったかくだらなかったか?と問われれば面白いの範囲に入ると答えるだろう。
でも、である。
実際のプロレスシーンがまったく迫力なく”泣かせ”のシークエンスの方が良くできてるという致命的な欠点がどうにも引っかかる。プロレスシーンが陳腐だからとても冗長に感じるのだ。映画の半分を試合シークエンスに割いたにもかかわらずとても手に汗握る「ロッキー」と比べると雲泥の差である。多分この監督はプロレスを好きではないな。
あと障害に対する扱いにも疑問が残る。
弁護士を目指してた主人公が夢を諦め風呂屋の父と妹に介護されながら生活していかねばならんという暗い未来だけ台詞で言わせて後のフォローはひとつもなし。
高次脳機能障害の青年とその家族のこれからに対する提示なしだと結局泣かせたいためだけに障害者を扱ったといわれても文句いえんだろ。
「50回目...」の珠玉なエンディングを見て勉強しなさい。
50点