特殊監督の特殊映画というもの
「片腕マシンガール」

ヤクザの息子率に弟を虐め殺された女子高生アミは復讐を誓うが、逆に捕えられ左腕を切断されてしまう。なんとか脱出したアミは、失った左腕にマシンガンを装着し、リベンジを誓うのだった.....

あらすじだけを見るとアルバトロス系のバカ映画と捉えられるかもしれないがさにあらず。
いや、バカ映画といえばバカ映画なんだけど、タランティーノ&ロドリゲスの「グラインドハウス」と往年の東映看板映画「女囚さそり」シリーズとB級ホンコン映画と80年代スプラッタを煮込んで作ったような映画。エロとグロと笑いが高次元に融合し血しぶきてんこ盛りでありながら鑑賞後スカッとする類い希なる傑作である。

予告編はこちら http://jp.youtube.com/watch?v=h7xqgf43ibk

かつての時代劇はこうだった。
勧善懲悪、自分がやった悪事より酷い殺され方をする悪人に拍手喝采したものだ。それが最近はといえば盗人にもそれらしい理屈をつけてみたり、ちょっといい話を挟はさんだりするからなんか奥歯にモノが詰まったような映画になる。

そんなクソミソ映画に比べてなんと潔いことか!!!

監督は日本を代表するカルト監督井口昇。「まんじ」からこっち、”普通の”映画も撮るようになったがここにきてスピード感のある撮り方も身につけたようだしショボいCGも制作費3千万円なら納得だ。監督の特殊性に普遍性が加われば世界に討って出られるだろう。
映画館で観る必要はないが(笑)DVD出たら必見である。

72点

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