現れた新星というもの
「百万年と苦虫女」観賞

ふとしたことから前科者になった鈴子は肩身の狭い思いをしていた。家族からも疎まれはじめたので百万円貯めて家を出る決意をする。とりあえず海に向かうのだったが....

予告 http://jp.youtube.com/watch?v=g33Ctsjpfwc
 
大した作品ではない。特別脚本が練られてるとか撮影が素晴らしいとか演出が見事とかそういうのもあんまり感じられない普通のラブコメ作品である。最後を除いて。
しかし主役の蒼井優ちゃんと森山未來くんがこの映画を2ランクくらいアップさせている。それっくらい演技が見事であった。
胸がキューンとしたもの。(*´▽`*)
「フラガール」では松雪泰子「人のセックスを笑うな」では永作博美に美味しいとこもってかれているが、今作では堂々と看板を背負ってる。滞在する先々で地元の人に見せる苦虫を噛みつぶしたような顔が素晴らしい。惚れる。
森山未來くんもさすが舞台俳優今どきの若者をリアリティもって演じている。
彼の行動と最後にその理由が明かされたとき、「んもーーーばかーーー!」って感じで悶えた(笑)。

さて、この普通のラブコメを超一級作品とせしめたもう一つの理由がエンディングである。ラブコメの体で物語を進めといてあのオチ、詳しくは書かないがハッピーエンドを自ら切り捨てる力強い蒼井優が眩しかった。
監督はタナダユキ、こういう前向きなオチは女性だからこそ書けるのだろう。またひとり邦画界に新星が現れた。

88点

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