ライオンとロッテ提供の映画というもの
2005年9月21日 映画
俺はティム・バートンが好きである。
フリークスへの偏愛と畏敬、マイノリティへの優しい光の当て方とそれを表現する独自の世界観は観てて涙が出るくらいだ。
そんな彼の作品に多く主演するジョニー・デップはハンサムな顔してキチガイ役をやらせたら天下一品のマルチ・アクター。亜流の美学と申しましょうか、これもバートンの世界観に良く似合っている。
そんな彼らが「シザーハンズ」、「スリーピー・ホロウ」、「エド・ウッド」に次いで四度コンビを組み、満を持して挑んだ「チャーリーとチョコレート工場」であるが、予告を見る限りではハズレと思ってた。
原作「チョコレート工場の秘密」を映画化した「夢のチョコレート工場」を観たことがある。
「インド映画か?」と思わせるくらいのおどろおどろしい描写とストーリーが出色の映画で「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」のようなと世界観も含めて抜群であったのだ。
それがなんなのよ?この「ハットしてキャット」みたいな作りは。
オープニングからしばらくはずっとその違和感がつきまとい全然集中できなかった。
しかし中盤からこっちはバートンの世界にすとんと収まってしまった。
バートンのキツめの描写は極力減らし、分かりやすい家族愛をケツに持ってくるなんざ、バートンらしくねぇじゃんよ。と思いながらも号泣。
父子の愛を描いた「ビッグ・フィッシュ」の別解釈映画といっても差し支えないだろう。
ちっきしょーーーーー!!「ビッグ・フィッシュ」のレビューでは「バートンの集大成」と書いたがこんな隠し球用意してやがったか。
飽食といわれるこの時代にチョコがどれくらいの価値があるかわからない。
でも、きっと、みんなにもあるはずなのだ。一枚の板チョコを割って食べ合った、そんなスィートでちょっぴりビターな特別なチョコが。
そんな思い出のある大人どもは必見。
子供に観せるときは歯ブラシ持参で。
90点
ちょいネタバレ&私見
●「2001年宇宙の旅」のパクリは絶対”「猿の惑星」なんか勢いで作っちゃったけどSFなんてクソだクソ”という逆ギレから盛り込んだと思われる。
●ジョニー・デップ、ここまでヘンにならなくてもよかったが好きそうだから許す。今度はマイケル・ジャクソンの伝記映画を作ってください。そのキャラで。
フリークスへの偏愛と畏敬、マイノリティへの優しい光の当て方とそれを表現する独自の世界観は観てて涙が出るくらいだ。
そんな彼の作品に多く主演するジョニー・デップはハンサムな顔してキチガイ役をやらせたら天下一品のマルチ・アクター。亜流の美学と申しましょうか、これもバートンの世界観に良く似合っている。
そんな彼らが「シザーハンズ」、「スリーピー・ホロウ」、「エド・ウッド」に次いで四度コンビを組み、満を持して挑んだ「チャーリーとチョコレート工場」であるが、予告を見る限りではハズレと思ってた。
原作「チョコレート工場の秘密」を映画化した「夢のチョコレート工場」を観たことがある。
「インド映画か?」と思わせるくらいのおどろおどろしい描写とストーリーが出色の映画で「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」のようなと世界観も含めて抜群であったのだ。
それがなんなのよ?この「ハットしてキャット」みたいな作りは。
オープニングからしばらくはずっとその違和感がつきまとい全然集中できなかった。
しかし中盤からこっちはバートンの世界にすとんと収まってしまった。
バートンのキツめの描写は極力減らし、分かりやすい家族愛をケツに持ってくるなんざ、バートンらしくねぇじゃんよ。と思いながらも号泣。
父子の愛を描いた「ビッグ・フィッシュ」の別解釈映画といっても差し支えないだろう。
ちっきしょーーーーー!!「ビッグ・フィッシュ」のレビューでは「バートンの集大成」と書いたがこんな隠し球用意してやがったか。
飽食といわれるこの時代にチョコがどれくらいの価値があるかわからない。
でも、きっと、みんなにもあるはずなのだ。一枚の板チョコを割って食べ合った、そんなスィートでちょっぴりビターな特別なチョコが。
そんな思い出のある大人どもは必見。
子供に観せるときは歯ブラシ持参で。
90点
ちょいネタバレ&私見
●「2001年宇宙の旅」のパクリは絶対”「猿の惑星」なんか勢いで作っちゃったけどSFなんてクソだクソ”という逆ギレから盛り込んだと思われる。
●ジョニー・デップ、ここまでヘンにならなくてもよかったが好きそうだから許す。今度はマイケル・ジャクソンの伝記映画を作ってください。そのキャラで。