ジム・キャリーのダメ映画というもの
2007年11月17日 映画
「ナンバー23」鑑賞
動物管理局のウォルター・スパローは2月3日の誕生日に妻から「ナンバー23」という自費出版本をプレゼントされる。その本の主人公フィンガーリングと自分の間に奇妙な符合性を発見したウォルターはやがて自分のまわりに「23」という数字が取り憑いていることに気付いていくのだった....
主演ジム・キャリー、監督ジョエル・シューマカーということでちょこっと期待し、サンダンス系のオープニングを観て「お!」と思ったが、つなぎの悪い構成と、謎解きの冗長さ、どっちらけのエンディングで、別の意味で「やられた」と感じてしまった作品。
なにが悪かったか反省すればきりないのだけど、時系列がバラバラで架空の物語を間にはさむという演出は背景に深みを持たせることや観客にミスディレクションを喚起する常とう手段だったりするのだが、主要メンバーがすべて2役3役をこなし、且つ世界観(年代含)の区分けが曖昧だと、なにがなんだかわからなくなるということに気付かないといけない。
また、「なぜそうなったのか?」という動機付けも必要だ。主人公が巻き込まれるタイプの映画は特に。ここをおろそかにすると”都合の良いだけのダメ映画”と言われるハメになる。
そしてミステリー映画であってはならないエンディングの中途半端さ。とってつけたような”希望”よりか次代に繋ぐ”絶望”であって欲しかった。なんのために息子を配しているのか?。
これがメジャー作品じゃなかったら、それこそ無名スタッフ&キャストで作ったサンダンス作品だったら、まぁエンディングを除いて及第点だっただろうが、デキの悪いシャマラン映画を観てるようで哀しかった。
ジム・キャリーが色男になってきた、そこだけ良かった。
39点
動物管理局のウォルター・スパローは2月3日の誕生日に妻から「ナンバー23」という自費出版本をプレゼントされる。その本の主人公フィンガーリングと自分の間に奇妙な符合性を発見したウォルターはやがて自分のまわりに「23」という数字が取り憑いていることに気付いていくのだった....
主演ジム・キャリー、監督ジョエル・シューマカーということでちょこっと期待し、サンダンス系のオープニングを観て「お!」と思ったが、つなぎの悪い構成と、謎解きの冗長さ、どっちらけのエンディングで、別の意味で「やられた」と感じてしまった作品。
なにが悪かったか反省すればきりないのだけど、時系列がバラバラで架空の物語を間にはさむという演出は背景に深みを持たせることや観客にミスディレクションを喚起する常とう手段だったりするのだが、主要メンバーがすべて2役3役をこなし、且つ世界観(年代含)の区分けが曖昧だと、なにがなんだかわからなくなるということに気付かないといけない。
また、「なぜそうなったのか?」という動機付けも必要だ。主人公が巻き込まれるタイプの映画は特に。ここをおろそかにすると”都合の良いだけのダメ映画”と言われるハメになる。
そしてミステリー映画であってはならないエンディングの中途半端さ。とってつけたような”希望”よりか次代に繋ぐ”絶望”であって欲しかった。なんのために息子を配しているのか?。
これがメジャー作品じゃなかったら、それこそ無名スタッフ&キャストで作ったサンダンス作品だったら、まぁエンディングを除いて及第点だっただろうが、デキの悪いシャマラン映画を観てるようで哀しかった。
ジム・キャリーが色男になってきた、そこだけ良かった。
39点