情けないオッサンの姿というもの
2007年11月25日 映画「光の雨」鑑賞
かの学生運動事件を題材にした「光の雨」が初監督になるCMディレクター樽見は、そのメイキング撮影を若手の阿南に頼む。撮影は順調に進んでいたがある時監督樽見は奇怪なメモを残して失踪するのだった.....
連合赤軍の浅間山山荘事件を扱った劇中劇。
劇中劇といえば「蒲田行進曲」「Wの悲劇」「シベリア超特急」(笑)などがあるが、その多くがあくまで”劇を演じる側”に主眼を置いているのに対し、本作は描きたい部分が”劇の中の劇”にあり、その印象を演者に語らせるというやり方をとっているため、どーにもメッセージがボケてしまうっちゅーか、予防線を張って逃げているように感じる点が残念だった。
だってそうだろ。
1949年生まれの高橋伴明が大学生の頃は学生運動真っ盛りの頃だ。セクトで活躍してたかノンポリだったかは知らないが、こんな映画を撮ろうと思ったんなら連合赤軍になんかしら感じてる部分があるはずなのだ。それを裕木奈江や山本太郎に台詞で言わせるなんて無責任でどーするよ。格好悪くても間違ってても大杉漣に言わせるべきだったと思う。「今はあの時より悪い」って「昔は良かった」とひとっつもかわらん言葉だぞ。
俺は団塊世代の無駄に熱く過干渉な性格や行動は大嫌いだが、覇気なく、他人に隠れてグチグチいってるオッサンはもっと嫌いだ。
あんたらが岸信介を敵役としたように俺らはおまえらが敵役なんだから、もっと頑張ってくれないとな(笑)。
ちゅーことで、映画的には20点、裕木奈江の演技に20点。合計40点で。
かの学生運動事件を題材にした「光の雨」が初監督になるCMディレクター樽見は、そのメイキング撮影を若手の阿南に頼む。撮影は順調に進んでいたがある時監督樽見は奇怪なメモを残して失踪するのだった.....
連合赤軍の浅間山山荘事件を扱った劇中劇。
劇中劇といえば「蒲田行進曲」「Wの悲劇」「シベリア超特急」(笑)などがあるが、その多くがあくまで”劇を演じる側”に主眼を置いているのに対し、本作は描きたい部分が”劇の中の劇”にあり、その印象を演者に語らせるというやり方をとっているため、どーにもメッセージがボケてしまうっちゅーか、予防線を張って逃げているように感じる点が残念だった。
だってそうだろ。
1949年生まれの高橋伴明が大学生の頃は学生運動真っ盛りの頃だ。セクトで活躍してたかノンポリだったかは知らないが、こんな映画を撮ろうと思ったんなら連合赤軍になんかしら感じてる部分があるはずなのだ。それを裕木奈江や山本太郎に台詞で言わせるなんて無責任でどーするよ。格好悪くても間違ってても大杉漣に言わせるべきだったと思う。「今はあの時より悪い」って「昔は良かった」とひとっつもかわらん言葉だぞ。
俺は団塊世代の無駄に熱く過干渉な性格や行動は大嫌いだが、覇気なく、他人に隠れてグチグチいってるオッサンはもっと嫌いだ。
あんたらが岸信介を敵役としたように俺らはおまえらが敵役なんだから、もっと頑張ってくれないとな(笑)。
ちゅーことで、映画的には20点、裕木奈江の演技に20点。合計40点で。