「ブラック・ブック」鑑賞

オランダ人であるところのバーホーベンが祖国資本で作った戦争映画。ドイツに占領された黒歴史を持つくせに、しかもユダヤ人を主役に据えておいて、ナチに対してこれっぽっちも恨み節や戦争に対するメッセージ性を含ませないというのは作る意味ないんじゃないか?と考えがちだが、「スターシップ・トゥルーパーズ」を観ればわかるようにバーホーベンの考える戦争映画は”銃バキューン!脳みそパーン!ワーワー”ってのがデフォルトであるのであるのである意味とってもバーホーベンらしい作品となっている。
出だしは「モロッコ」調で”お!”と思うんだがなぁ....(^_^;)

まぁバーホーベンにかかれば戦争映画もこうなるという典型。

「嫌われ松子の一生」からミュージカルシークエンスを抜いてダラダラと長尺にしたような作品。勝ってるのは主役のオランダ人、カリス・ファン・ハウテンの美貌と脱ぎっぷりのみという残念な作品だが、これぞまさしくバーホーベン作品だと言われれば確かにその通りなので戦争映画を期待した俺がバカだったってことで。

まぁそんな嫌いじゃなかったけど。(笑)

51点
桃尻だか塩尻だかっつー小生意気なアイドル女優が試写会で無粋な態度をとったからって大騒ぎしてるが、これ、甘やかした周りとこういう風に売ろうと考えたスターダストが悪いよなぁ。
あれだけ好き勝手できて仕事も選べてチヤホヤされたら、21の小娘じゃなくたってテングになってしまう気がする。
ただそれを晒す場所が悪かった。
各局のカメラが集まった前でやっちゃったもんだからテレビ屋さんの格好の材料になっちまった。お得意の枕営業で多くのカメラが集まったのも裏目に出たカタチだ。

さすがの視聴者も代筆モロバレの謝罪文やウソ丸出しの涙で騙されるほどバカじゃないだろうから、しばらくは尻擁護派とアンチ尻の報道合戦が繰り返されると思う。

俺なんかは役者としてのオーラを尻にはまーーーったく感じないしココ止まりの器だと思うのでいなくてもいてもどうでも良いし、「クローズド・ノート」の行定監督の提灯仕事っぷりにも良い薬になったとから喜ばしいんだが、助演の永作には久々の大きい仕事だったのにちょっと可哀想だと思った。

もう尻の代わりは真木よう子でいいんじゃね?
乳もでかいし。
重厚ミステリーというもの
「題名のない子守歌」鑑賞

ウクライナ人の掃除婦イレーナは目の前にある高級レジデンスに住むアダケル家を毎日みていた。アダケル家の一人娘テアと仲良くなりたいイレーナはアダケル家の家政婦ジーナに近づくのだった....

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレの最新作。
はじめにいっとくが、俺はこの監督さんはあんまり好きじゃない。冗長で重厚でいつもかわらないテーマなので途中で飽きるのだ。
今回もそんな期待はしていなかった。

んがしかし、まさかこんなに感動し考えさせられるとは。

人間ドラマという点では「海の上のピアニスト」と同様だが作風は全然違う。どっちかっつーとミステリーの体裁をとっている。しかもその作りが本格的でとっても良い。
始めの疑問が物語の進行とともにどんどん明らかになっていく様やそれによって浮かび上がるイレーナの悲劇がミステリーとしての定石をきちんとおさえている点がすごいのだな。そして後半のどんでん返しと最後のひと転がりでトルナトーレ節が炸裂!

ひとによってはイレーナの行動原理に疑問を投げる人もいるだろう。もしかして嫌悪感を感じる人もいると思う。母性とは?家族とは?夫婦とは? 慈愛か?悲哀か?......映画を観て心に引っかかる”何か”を確認することは人としてとても大切なことだと思う。

一緒に暮らしていく人があるのならその人と是非観てそして話し合ってもらいたい秀作。

81点
おまつりというもの
越中おわら風の盆 というがある。比較的全国区だから知ってる人もいるだろうが、北陸の小京都、旧八尾町に伝わる”おわら節”を三日三晩歌い踊り続けるという風雅で情緒ある祭りだ。
あまり知られていないが、実は富山にはもうひとつ三日三晩歌い続ける祭りがある。
「高岡万葉まつり」だ。

城趾公園に設置された特設水上舞台で万葉集全20巻4516首の歌のすべてを、全国から集まった2000人を超える人々でリレー方式で歌い継ぐという祭りである。申し込みさえすれば誰でも詠えるということと、そのまわりでも色々なイベントが併設されてるということで、賑やかなのだが、それも昼間のこと。夜ともなればギャラリーはなく、予約入れてたはずの詠い手が来ず、時間は押し、スタッフ間は眠さのあまり関係が悪化し、次の日は仕事にならない、という運営者泣かせのプロジェクトだ。

とはいうものの、実際ヘルプで舞台にたって詠ってみるとそれなりに楽しいのもまた事実で、機会があればまたお手伝いしたいなぁと思った。

本日、20時頃までやっております。
お近くのかたは是非どうぞ。
ハネムーン土産というもの
従兄弟が新婚旅行から帰ってきて奥さんと挨拶回りに来た。

そのときのお土産がTシャツ、ブランドはこれ(画像参照)

( ̄□ ̄;)!!......

知ってる人もいるだろうがこの「フーターズ」ってのはアメリカのファミレスなんだが、お店がかわってるのだ。

ウェイトレスが全員巨乳でタンクトップ&ホットパンツがユニフォーム。(笑)
まさかそんなところに二人でいってお土産まで買ったとも思えず、なんかデューティーフリーで見つけたのだろうけど相当焦った。(^_^;)

ちなみに奥さんはひんぬーでした。
名コメディエンヌ、ウーピー・ゴールドバーグが女優引退を表明した。

http://cinematoday.jp/page/N0011635

「カラーパープル」で電撃的に主役デビュー、「ゴースト」でアカデミー助演女優賞を受賞し、その後も「天使にラブソングを」シリーズでアメリカを代表する黒人女優の一人となっていたが最近ではめっきり出演の機会が減っていた。

”存在感”というのが俳優としての条件のひとつなら彼女はとても存在感のある希有なインパクト女優であった。
しかし逆に言うとその存在感のおかげで似通った役のオファーしかこなかったのが彼女の幅を狭めてしまったのかもしれない。
ジェニファー・ハドソンみたいな若手実力者も出てきたし、かといってクイーン・ラティファのような色気もないし....
ショーン・コネリーもそうだったが、 ”飽きた” ってのがホントのところかもしれんが誰にもわからんなぁ、これは。
ちょっと寂しい。
TSUTAYA100円均一ということで1〜6を借りてイッキ鑑賞。
やっぱり面白いなぁ.....

公開順に観たりエピソード順に観たり、ワイプごとのランダムに観てエピソードいくつか当てるというイントロクイズ形式で観たり(それはない)と色々楽しめるこのシリーズだが、ちょっと気になったのが「ファントム・メナス」でのアニー役ジェイク・ロイドくんのその後である。

IMDBを見ても2001年以降、声の出演はいくつかあるようだがスクリーンには出ていない。
ご両親がハリウッド関係者であることから業界から足を洗ったとは考えにくいのでやっぱかわいい子役が陥るカルキン病を発症したのかもしれない。(※参照)

かたやナタリー・ポートマンはやっぱこのときも、もちろん今でも知的で美く、カルキン病のかけらも見せてない。ベジタリアンだからか?

てなことを考えながらボケーっと酒飲みながら過ごす週末の夜。
いいのか?このままで。

※カルキン病とは※
天才と騒がれた子役が成長とともにその魅力を消失させるだけならまだしもドラッグや結婚離婚等々のスキャンダルを起こし業界から抹殺される恐ろしい小児病。
発症した子役には病名にもなったマコーレー・カルキン(「ホームアローン」主演)やエドワード・ファーロング(「ターミネーター2」初演)ハーレイ・ジョエル・オスメント(「シックス・センス」助演)などがいる。
遅出しジャンケンみたいで恐縮だが、昨今の亀田家問題についてちょこっとだけ書く。

まず最初にあの兄弟の試合の全てがかませ犬相手の仕組まれた試合であることと、その試合ですらローブローなどの反則やジャッジの買収が行われていたということを知らなくてはいけない。件の世界戦がひどかったというが、カメラが多いのでそれがより目立った程度以外は根本的にはいつもの試合ということになる。
また、一介のボクシング好き親子に世間を動かす力なんてものはなく、ここまでの異常なフィーバー(ゴールデン帯に放送されたり弁当になったり)するのはなんらかの後ろ盾があったはず。これは誰だってわかる。
じゃー今度はそれが手のひらを返したようにバッシングの対象になったのはどうしてだろうか?
それは試合当日、内藤&亀田両氏のトランクスにあるスポンサーロゴを比較してもらえれば一目瞭然。

つまりそういうことなのだ。
そう考えれば亀田親子が元凶であるにせよ、後ろで金勘定してたやつも同等かそれ以上に悪人ということになるのではないだろうか。

あとはテレビがいつ見限るかが問題だったが、試合後のメディアの手のひらの返しっぷりを見るともう見切りをつけたのだろう。このあたりは呆れるを通り越して見事としか言いようがない(笑)

あとはK-1という場所もあるにはあるが、体格的に合わない上に不器用な次男坊にキックを覚えられるかどうか.....
奇跡の番組というもの
10年近く前の、しかもローカルバラエティのなにがこんなに面白いのだろう?

という質問にカメラマンのウレシーは「なーんにも新しいことしてないからだ」と答えた。まさしく的を射てると思う。
 
 
タレントが育たないといわれる北海道で孤軍奮闘する地元出身の芸能プロダクション社長と営業畑で制作のイロハも知らない東京からやってきた素人プロデューサーが作った奇跡の番組「水曜どうでしょう」。
グダグダの中で見せる大泉さんのアドリブはもう神の域だろう。
ちょっと前にDVDを買ったが暇なときのリプレイ率ナンバーワンだ。
何度見ても笑ってしまう。

その片鱗が垣間見えるのがこれ

http://www.youtube.com/watch?v=2Znhb70BkvI

ニコニコ動画にアクセスしてる人は過去の作品群を鑑賞することもできるができればDVDを買ってキレイな画面で見ていただきたい。
表の裏事情というもの
15日、ここで亀田問題のことを書いたがこの部分

じゃー今度はそれが手のひらを返したようにバッシングの対象になったのはどうしてだろうか?
それは試合当日、内藤&亀田両氏のトランクスにあるスポンサーロゴを比較してもらえれば一目瞭然。

つまりそういうことなのだ。
そう考えれば亀田親子が元凶であるにせよ、後ろで金勘定してたやつも同等かそれ以上に悪人ということになるのではないだろうか。

 
が良くわからんとのことなので、もうちょっと詳しく具体的な名前も書いてみたいと思う。
 
話は亀田興毅がグリーンツダジムから協栄ジムに移った2005年に遡る。
事の発端は経営状態が悪いグリーンツダ側と亀田父との間でファイトマネーの支払いやマッチメイクのやり方が合わなかったことである。
ジムきっての逸材興毅の商品価値をあげるため海外の弱い選手と闘って戦績をあげることに躍起だったジム、かたや仕事も廃業しトレーナーとして人生を自分の息子に賭けた父との衝突は、プロモートにも口をはさみだした父に嫌気がさしたジム側(手っ取り早く現ナマが欲しかったという話もあるが)が入札による移籍を発表することでついに決裂を生む。
その後、亀田親子は父のトレーナー就任やジムに頼らない独自の練習の承認という破格の条件で協栄ジムに移籍することになるのだが、そのとき間に入ったのが「株式会社メディア・システム・エンターテインメント(以下MSE)」というマネジメント会社で、亀田父はこの会社とプロモーション&マネジメント管理の契約を移籍と同時期に結んでいる。

そしてここから張り子亀田の虚像が作り上げられることになる。
手始めにMSEはナイキとの契約という大花火をあげる。スポーツ業界最大手との契約は興毅の商品価値が更に上がることを意味していた。
これに呼応するカタチでパチンコメーカー大手の京楽産業、明治製菓、カカクコムなど各業界トップ企業がスポンサー契約に手を挙げる。また、共栄ジムもMSEとは別にローソンやサントリーと契約、ローソンチケットにチケット販売券を売り渡すなど独自戦略を立て利益をあげていた。亀田印のお弁当やサンドイッチなどが作られたのは記憶に新しいだろう。

そしてこの亀田フィーバーの中心にいたのがTBSだ。
2004年、アテネオリンピックを控えスポーツ熱が上がってはいたがボクシング人気は低迷したまま。テレビ視聴率も上がらず「ボクシングはもう終わった」と囁かれていた。スター選手を熱望していたプロデューサーはデビュー戦で派手なパフォーマンスをする若い兄と弟たちそして父親を見て彼らにボクシング中継の再復活をかけるため亀田父をヨイショし甘い汁を吸わせる約束をした。以来、TBSは三兄弟全ての試合の放映権を得ることになる。
ビックマウスを吐きたい亀田親子と視聴率が欲しいTBS、多くのスポンサー契約を結びたいMSE・協栄の利害は一致、プロスポーツのショービジネス化やテレビのワイドショー化も相まって亀田親子は試合以外にもテレビに出演するだけでなく、業界を越え多方面に展開し、急速にお茶の間に浸透していった。

ここまでくればあとは世論が転がしてくれる。
ワイドショーによる話題性によって、スポンサーが増え、試合がゴールデンに放映され、そこで勝つことでファンを獲得し、大きな口を叩くことで更に視聴率が上がり、ワイドショーのネタになり、それでスポンサーが増え......

こうやってカリスマの仕手戦が行われていった

しかし、このメディアで作られたカリスマを崩壊させたのもまたメディアだった。
ネットにある数々の掲示板で裏事情があかされ、動画共有サイト恣意的な編集や実況が暴かれ、従来サイレントマジョリティといわれた人々がスポンサーのサイトに抗議メールを送ったことで徐々にメッキが剥がれていった。それを如実に物語るのが世界戦での亀田のトランクスだ。そこにはKYOURAKUのロゴもLAWSONのロゴもBOSSのロゴもなかった。

試合の始まる前からTBSのプロデューサーも亀田親子もわかっていたのだ。ここで終わりだ、と。
そして最終的には反則負けを狙い自身にとどめを刺した。
 
 
亀田家の方々、特になにもわかっちゃいなかっただろう次男坊が悪い訳ではない。彼や彼の家族はバカなだけなのだ。世間を知らずテレビの怖さを知らず金のありがたみを知らない可哀想な人達。原因はこの可哀想な家族であることは間違いないが、もっと悪徳なのが協栄ジム、MSE、TBSの3社の確信犯である。

バカを利用するだけして使い捨て、と 以上が表(?)の裏事情。
裏の裏事情というのもあるみたいだが、これは眉に唾つけるような話なのでここでは書かない。

ヒントは添付の画像。この人達は誰でしょう?
いくら腐った企業とはいえ頭の良い人もいるだろうにどうしてこうワケのわからない行動をとるのでしょう?

「プレッジ」鑑賞

刑事ジェリーは、定年退職の日に幼女強盗殺人に遭う。最後の仕事として両親に報告にいくがそこで母親と犯人の逮捕を約束する。その日のうちに容疑者は連行され自白を引き出すが拘置所に移送中容疑者は自殺してしまう....

監督ショーン・ペン、主演ジャック・ニコルソンということでまぁハズレではないだろうとテキトーに借りた一本、それが掘り出しモンだった。
とにかく「シャイニング」からこっち、キチガイ役をやらせたら天下一品のJ・ニコルソンが演じる市井の元刑事が狂っていく様が大変素晴らしい。
またベニチオ・デル・トロをはじめとしたハリウッドきっての名優が勢揃いってのも見どころだが、これはショーン・ペンの地力のおかげ。妻を相手役にもってきたのもそうだろう。しかし驚いたのはキャスティングではない。この物語の進行、つまりディレクターとしてのショーン・ペンの才能に驚いてしまった。

冒頭、部下からの退職旅行にいかず捜査を進めていくあたりから実は狂いの前兆を見せ始めているのだが、被害者家族との「約束」という理由があるのと映画には端折りがあるものだとするミスディレクションのおかげで「納得はするけどなんか尻の座りの悪い映画だな」と不安になってしまう。このストーリーテリングがとても新しい。

また、アメリカ北部の自然描写と優しいスコアを中心とした抑えた演出と観たこともないラストの持ってきかたは、俳優あがりの片手間監督の仕事ではない。とってもセンスがある。正直舌を巻いた。
同じ俳優監督のクリント・イーストウッドは人間の業を深く掘り下げた作品が多く、偶然が人を狂わせることがあるというのをテーマに持ってきたショーン・ペンとは毛色が全然違うが、二人はきっとシンパシーを感じて「ミスティック・リバー」を作ったのかなぁ、なんて観て思った。

面白かったです。

72点

配色かえてみた

2007年10月21日
配色かえてみた
まぁパクったんだけど(笑)
地方のおまつりというもの
愛媛県鬼北町でのお祭り。

http://www.town.kihoku.ehime.jp/gyoji/syakai/

あー早とちりして大声出そうになりました(笑)。
「クローズ・ゼロ」のDVDを借りて観る。
あれ?
小栗旬ってこんなさっぱりした顔だったっけか?
やべきょうすけちっちぇえなぁ......

と思ったらナイナイでした。
 

「岸和田少年愚連隊」

ナイナイの二人の他、ブラマヨの吉田、FUJIWARAの二人、雨上がりの宮迫、宮川大助と”天素”のメンバー勢揃いで出来たエロとケンカのセイシュン活劇。
大河内奈々子に”セックス”と言わせてるところだけで観る価値があるのだが、ブツ切りの編集やキャストのダイコン具合など「パッチギ!」を更にやんちゃにした今作は人によっては好き嫌いが分かれる映画だろう。

まぁアイドル映画出身の井筒さんなのでこれもそういう類の映画だと思って観るのが正しいのだろう。

これと「クローズ」(予告編だけだけど)を観比べると、あぁ昭和は終わったのだなぁとシミジミ思う。(笑)

60点
「男は40までは無茶するものだ」

とは細木数子先生の言葉だったか。
去年、青天の霹靂で経営者側に立つことになったが、もうひとつ無茶をすることにした。
来年3月、俺は肩書きをひとつ増やす覚悟を持った。自分でもどーしてここまで向こう見ずなのかわからんが、すげぇワクワクしてる(笑)。

もう後には戻れない。
イケ!金は子どもの学資保険があるじゃないか!ヾ(・・;)ォィォィ

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