まさかの良作というもの
2007年11月22日 映画
「ピーナッツ」鑑賞
“伝説のサード”と呼ばれた男、秋吉が地元に帰ってきた。ところが街は寂れかつて所属していた草野球チームも9人集まらない有様。それを見た秋吉は酒屋の後輩相良に声をかけチームを再生させるのだったが.....
都落ちしたスターが地元に戻って再起する様と愛する町を守るためみんなの力を合わせて頑張る姿をリンクさせたウッチャン版「がんばれベアーズ」である。
ベッタベタのスポーツ青春モノなのではっきりいって観る前からオチも想像できるし、実際その通りに転がっていく。
ところがである
これがイチイチ心の琴線を刺激しまくるのだ。
ウッチャンの初監督作品だが、さすが映画好き、構成からカメラワークまで、ワンカットワンカットとても丁寧に作ってある。その芸大学生の卒業作品のような丁寧さ(笑)が鼻に付く場合が多いのだが、ウッチャンのそれは好感が持てる。たぶんそれはキャスティングからみれば演者に対して愛が見られる点だろうし、演出からみれば、野球に対する愛溢れる点だろう。”好きなものをとことん愛する”というウッチャンの姿勢がそのまま映画として表れてる点が感動させる要因なのだと思う。
しかし、それは俺が「内P」大好きッ子だからそう思えるんであって、内村プロデュースを見たことない人にはテレビとのギャップを感じることが出来ない分評価も下がると思われる。内輪ウケ(ふかわの両親や自分所有の車が出てくる点やレッドのギャグなど)もわからんだろうしな。
しかし、「内P」でずっと一緒にいるからこそわかる演者の使い方と映し方はそれぞれの新しい引き出しを開いたように思われるのも事実。あの番組で一緒じゃなかったらここまで深い演技ができたかどうか...
草野球のシーン、今どきCGを使えばどれだけでも派手にできたのにウッチャンはあえて使わなかった。ここは師と崇めるジャッキー・チェンを模したものだろうが、これが功を奏してとても臨場感溢れる演出となったし、キャストそれぞれに描かれるエピソードひとつひとつがとてもイイ。びっくりした。まさかウッチャンで泣くとは思わなかったし(笑)。
映画、スポーツ、作家....職業として目指したことがある人ならグッとくるものがあるはず。オッサンになってもヤレるのだ。頑張れ。
81点
“伝説のサード”と呼ばれた男、秋吉が地元に帰ってきた。ところが街は寂れかつて所属していた草野球チームも9人集まらない有様。それを見た秋吉は酒屋の後輩相良に声をかけチームを再生させるのだったが.....
都落ちしたスターが地元に戻って再起する様と愛する町を守るためみんなの力を合わせて頑張る姿をリンクさせたウッチャン版「がんばれベアーズ」である。
ベッタベタのスポーツ青春モノなのではっきりいって観る前からオチも想像できるし、実際その通りに転がっていく。
ところがである
これがイチイチ心の琴線を刺激しまくるのだ。
ウッチャンの初監督作品だが、さすが映画好き、構成からカメラワークまで、ワンカットワンカットとても丁寧に作ってある。その芸大学生の卒業作品のような丁寧さ(笑)が鼻に付く場合が多いのだが、ウッチャンのそれは好感が持てる。たぶんそれはキャスティングからみれば演者に対して愛が見られる点だろうし、演出からみれば、野球に対する愛溢れる点だろう。”好きなものをとことん愛する”というウッチャンの姿勢がそのまま映画として表れてる点が感動させる要因なのだと思う。
しかし、それは俺が「内P」大好きッ子だからそう思えるんであって、内村プロデュースを見たことない人にはテレビとのギャップを感じることが出来ない分評価も下がると思われる。内輪ウケ(ふかわの両親や自分所有の車が出てくる点やレッドのギャグなど)もわからんだろうしな。
しかし、「内P」でずっと一緒にいるからこそわかる演者の使い方と映し方はそれぞれの新しい引き出しを開いたように思われるのも事実。あの番組で一緒じゃなかったらここまで深い演技ができたかどうか...
草野球のシーン、今どきCGを使えばどれだけでも派手にできたのにウッチャンはあえて使わなかった。ここは師と崇めるジャッキー・チェンを模したものだろうが、これが功を奏してとても臨場感溢れる演出となったし、キャストそれぞれに描かれるエピソードひとつひとつがとてもイイ。びっくりした。まさかウッチャンで泣くとは思わなかったし(笑)。
映画、スポーツ、作家....職業として目指したことがある人ならグッとくるものがあるはず。オッサンになってもヤレるのだ。頑張れ。
81点