景気後退と日本の生きる道というもの
仕事で色々な人とお会いするが最近「景気悪い」って話をとんと聞かなくなった。
それは景気が良くなってきたワケではもちろんなくって、自分の尻にも火が付いてきて「シャレにならん」ようになってきたからだと思う。
金回りが悪くなると人の心も荒んでどこのウマの骨かわからん奴やモノが台頭してくるのも世の常。我が社にもかかってくる電話といえばYahoo!代理店からネットショップ開業の勧誘か聞いたこともない投資会社からの営業くらい。たまにしばらくぶりな人が来て怪しいネズミ講ビジネスを喜々として話し出す始末。

翻ってお隣中国を見てみると、熱量というかエモーションというか勢いは明らかに日本より上である。
うちの業種で限って言えば技術的にも飛躍的な進歩を遂げ、全世界のメーカーが中国と取引をしている。そのため質の良い素材は中国に集まり、誰もが知ってるヨーロッパの有名ブランド製品に平気で「MADE-IN-CHINA」と記される。日本製は材料の品薄でもってイマイチなモノが多かったりする。
それだけではない、最近は工賃の折り合いがつかず製造を断られるケースがあり、結局日本で加工することになるのだが、人件費削る為に外国人研修生やシルバー人材を使うから品質が落ちてくる。
デザインも素材もフィニッシュも悪く値段が高い日本製なんて誰が買う?
多くの業種でも同じようなものだと思う。明らかに中国の方が上になってしまったのだ。
その事実を認めず闇雲に中国批判を繰り返すには非生産的な上に格好悪い。だいたい中国バブルが崩壊したところで日本に悪い事があっても良いことなんかひとつもないのだから。

20世紀後半、成熟し生産性が落ちはじめた先進国は金融国家としての道を進んだ。しかし帝国主義の甘い汁を忘れられなかった為に最近じゃガタガタだ。唯一景気の良いドバイも石油投資に流れる金がアフリカに流動したら一気に崩壊するだろう。で、そのアフリカバブルが終わったら世界戦争だな。何年後になるかわからんが。

その前に自由主義に代わる新しい価値観を創造することができるのか?がキモ。
新しい価値観ってーのはアメリカを否定することなんだけど、その部分が日本としては痛し痒しだよなぁ...
そうなると宇宙(そら)へ向かうしかなくなると思うのだが、これも無尽蔵に金のかかる道だしロシア中東とのチキンレースをやる気概必要だしなぁ....

日本はもうガンダム作る道が一番だと思う。
とりあえず誰かアナハイム・エレクトロニクス社設立しなさい。

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