所作の美しい佳作というもの
2008年9月18日 映画 コメント (3)「おくりびと」観賞
所属するオーケストラが解散することになりしかたなく故郷に帰った大悟と妻の美香、働き口を探す大吾は求人広告に「旅のご案内」という文字を見つける。その仕事とはなんと死体を棺桶に入れる「納棺師」だった.....
納棺師という仕事、本当に職業として存在するかわからんし、地域性のものかもしれない。わが郷土ではじいちゃんが死んだとき、葬儀屋さんが来て身体を拭いて着替えをし、死に化粧をして納棺してくれた。20代の女性二人だった。最初はいくら仕事とはいえ年寄りの死体を触るなんてこと、よくできるなぁと感心してたのだが、儀式の最後の頃になるとほんと、ありがたいという気持ちで一杯になったのを覚えている。
「じいちゃんも最後に若いおねーさんに触ってもらって嬉しかっただろうな」と遺されたもので話をしたものだ。
で、「おくりびと」である。
死者を扱う映画でありながら”泣き”一辺倒にならず笑いも織り交ぜつつ、色々な死人を通じて生きるとは?家族とは?を山形の美しい四季をバックに問う佳作である。
そんなとても日本的な作品にもかかわらずモントリオール映画祭グランプリ受賞ということに驚くが、荘厳で粛々と死者を”おくる”形式美と所作は世界に通ずるということなんだろうか。素晴らしい。
社長役の山崎努が仕事したあと食うメシがまた旨そうなんだ。
人は命をもらって生き存え、遺す人に思い出を与えて人生を全うするのだとシミジミ感じた。
92点
最近邦画ばっか観てるなぁ....
所属するオーケストラが解散することになりしかたなく故郷に帰った大悟と妻の美香、働き口を探す大吾は求人広告に「旅のご案内」という文字を見つける。その仕事とはなんと死体を棺桶に入れる「納棺師」だった.....
納棺師という仕事、本当に職業として存在するかわからんし、地域性のものかもしれない。わが郷土ではじいちゃんが死んだとき、葬儀屋さんが来て身体を拭いて着替えをし、死に化粧をして納棺してくれた。20代の女性二人だった。最初はいくら仕事とはいえ年寄りの死体を触るなんてこと、よくできるなぁと感心してたのだが、儀式の最後の頃になるとほんと、ありがたいという気持ちで一杯になったのを覚えている。
「じいちゃんも最後に若いおねーさんに触ってもらって嬉しかっただろうな」と遺されたもので話をしたものだ。
で、「おくりびと」である。
死者を扱う映画でありながら”泣き”一辺倒にならず笑いも織り交ぜつつ、色々な死人を通じて生きるとは?家族とは?を山形の美しい四季をバックに問う佳作である。
そんなとても日本的な作品にもかかわらずモントリオール映画祭グランプリ受賞ということに驚くが、荘厳で粛々と死者を”おくる”形式美と所作は世界に通ずるということなんだろうか。素晴らしい。
社長役の山崎努が仕事したあと食うメシがまた旨そうなんだ。
人は命をもらって生き存え、遺す人に思い出を与えて人生を全うするのだとシミジミ感じた。
92点
最近邦画ばっか観てるなぁ....