日テレのモクスペ「こどもの命を救え!闘う4人の小児外科医たち」を観た翌日「闇の子供たち」を観賞

幼い子供を扱う人身売買のシンジケートがあるという情報を掴んだタイの特派員記者の南部はフリーカメラマンの与田と共に取材を開始する。一方タイの児童福祉センターで働くNGO職員恵子は児童売春で苦しむ子供を助けようと行動するのだが....

 
 
キツい映画である。

ただただ自分の子供を助けたいお父さんも
の幼気な子供を地獄から救いたい理想家も
疚しい心と正義感を併せ持つ特派員も
現実を見つめないカメラマンも

全員日本人なのがキツい。
目の前のおぞましい世界をただ右往左往するだけの大人、そしてそれはまんま俺らであることに気付き戦慄する。
貧しさは人から感情と尊厳を奪う。でも実は持つ側の人からも慈しむ感情を奪うのだ。

件のモクスペでは一億円以上の金を集めて手術する子供が出てた。しかし裏返せば一億円集められない人は死を待つしかないし、もっと無い人は一億円持ってる人に買ってもらうしか道がないという現実を直視せねばならん。
せねばならんが、だからといって我々が出来ることはないという事実がまたキツさを増幅させているのだが......
 

監督の阪本順治はこの救いようのない世界をもっと救いようのない男の命を絶たせることで物語として成立させた。そこが監督の考える良心なのだろう。支持はしないが理解はできる。

ある意味「ミスト」よか後味の悪い映画。二度と観たくないが観ておいて良かったと思う。

60点

我々が唯一できることは幼児買春しないことだ。買うならロリっぽい大人を買うか二次元で賄え。

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