「WALL・E ウォーリー」観賞

遠い未来、人類は汚染された地球を捨て巨大宇宙船で生活するようになっていた。タダ一人、地球に忘れられたゴミ処理ロボット”ウォーリー”は黙々とゴミを片付けていたが、とある日、宇宙船から調査ロボット”イブ”が派遣される......
 
 
人間が主役の前二作と違い「カーズ」以来の擬人化キャラが主役ということで期待して観た。
まず驚いたのがCGの技術は「シュレック」で完成されたと思っていたが、まだ上があったこと。人の皮膚とモンスターの皮膚の触感の違いを表現した「シュレック」だが「ウォーリー」はセラミックと金属の重さの違いまで表現してみせた。イブの笑い顔をモニタの走査線までも意識して作り込むとは職人芸で、その凄さは全編にわたってほとんど台詞を要せずとも話が把握できてしまうという脚本にまで影響を与えている。恐れ入った。

次いで脚本である。
ロボットとロボットの恋物語プラス冒険活劇という悪く言えば一本調子。
だが今作では子供でもわかる素直さと捉えることができる。これは90分という無駄のない尺と、この一本調子が実は正統ロマンスのスタンダードだからだ。
手を繋ぐ
それだけを望む主人公とやがて惹かれていくヒロインの恋の結末は老若男女を問わず拍手喝采するだろうし、小さなお子さんはこの物語がひとつの御伽話として記憶するのではなかろーか。

最後は大人向けの小ネタ。
「2001年宇宙の旅」と「火の鳥」と「街の灯」と「ショートサーキット」(笑)をモチーフにしてるのが見事。
あと、ウォーリーがMacOSで動いてるとは思わんかった。


80点

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