M-1グランプリ2008総括というもの
M-1グランプリ本番の夜、とあるクリスマス会に出席していた。
その席にチョップリンと代走みつくにが来てたのだが、今までクソ面白くもないと思ってた代走みつくにがライブではそれなりにウケてたことに驚いた。
声の大きさや張りが注目を集め、ドカンとウケはないもののややウケの空気を上手に維持していることに気付く。たくさん営業をこなしてるからこそ作れる空気にちょっと代走みつくに君を見直したのだった。

ようやくM-1グランプリ2008を観たのでそれを踏まえて書きたいと思う。


まずダイアン
昨年の反省を踏まえ得意なネタを持ってきた。ただ、まっちゃんも言ってたがスロースターターのダイアンにとってトップバッターで客が冷えてる中ではこのあたりが限界だったように思う。良く善戦した。90点

次に笑い飯
第三回大会の奈良なんとか祈念博物館ネタの出来が神掛かっていたため、それに縛られ過ぎて低空飛行(っつっても決勝連続出場記録更新だが)を続けてきたが、ここに来て新境地を切り開いた。常連だからこそ使える”自分茶化し”と細かいネタの合わせ技じゃなく4分できっちりひとネタを作ってくるあたり今年は本気で獲りにきてたが.....新鮮味がないのが致命的だった。決勝に出すぎたという一言に尽きる。でも一番面白かった。95点

モンスターエンジン
まぁこんなもんでしょう(笑) 吉本若手芸人の中ではとても才能があるコンビなのでどんどん勉強して新しい漫才を作って見せてもらいたい。84点

ナイツ
自分の一番得意な鉄板ネタ。納得のファイナル進出。安定度はさすがであった。安心して笑える盤石な漫才だったが、m-1のシステムとして優勝するには決勝で2本やらないといけないことを考えたらもうひとつ新しいネタを考えないとこれから先も優勝はあり得ないということがわかった戦いでもあったな。来年期待します。91点

U字工事
4分間、きっちりとやったと思う。話の組み立てもしっかりしてたがおねーちゃんのクダリはそんな必要なかったかなぁ...でも上出来だったんじゃなかろーか。決勝に出たことで仕事も増えるだろうし売れなくなって栃木に帰っても食いっぱぐれることはないだろうからな。ある意味一番身になったコンビだと思う。86点

ザ・パンチ
やってもーた・゚・(つД`)・゚・ が第一印象。噛むはスベるは面白くないわで最終年度の初出場という晴れの舞台で大コケ(笑)。まぁもともとM-1タイプの芸人さんじゃないからしょーがないんだけどね。(^_^;)今まで大した賞もとってないからハクがついて良かったということにしておきましょう。あ、でもパンチはもっと伸びると思うよ。82点

NON STYLE
いつものネタをいつものテンポで出来たいつものNON STYLEだったのでそんなに点数が伸びるとは思わなかったのが正直なところ。今年のメンバーで”早い漫才”をするコンビが居なかったのが幸運だったかもしれない。石田のフトモモ叩くボケはちょっとしつこかったように思う。まぁ可もなく不可もなくといったところか。90点

キングコング
昨年の反省を活かし早さを捨てテンポを選んだがこれが裏目に出た。前出のNON STYLEの勢いを殺すカタチになり印象も客の反応も悪くなった。これがNON STYLEの後じゃなく中盤くらいで出たら、もしかしたら?だったのではなかろうか。ネタ的には去年より良い出来だったと思うので返す返すも惜しい。92点

最後はオードリー
敗者復活ということで余計な気負いがなくのびのびといつものオードリーが出来たのが良かった。みなさんの評価は低いが俺的にはファイナルの選挙演説ネタは前からすげー好きでM-1であれが観られてよかったと心底思った。95点

以上、思ったことを書き連ねてみたが、パンチとモンスターエンジン以外(笑)は誰がファイナルに進んでもおかしくなかったと思う。審査員も点数つけるのに悩んだんじゃなかろーか?そんな中、基準となるものの一つに観覧者の笑い声の大きさがあると考えるが、そうなるとオーディエンスが多かったNON STYLEが少しだけ有利だったかもしれない。
想像だが。

前述したがテレビ画面からは到底わからない場の空気というものがある以上、その場に居た人たちが決めた優勝者がNON STYLEというのはノンスタがあの場では一番面白かったということに他ならないと思われる。
これは事実であろう。
 
 
 
さて、日本一早いM-1グランプリ2009の予想をしたいと思う。(笑)

今年の組で残るのは
オードリーのみ。
あとはサバイバルだ。
ナイツもキンコンも新しいネタをもってこないと勝てないだろう。今年の笑い飯でもダメだったんだからハードルは高いとみる。
今年はハズしたがギャロップ、鎌鼬はもっと力をつけてくるだろうし、モンスターエンジンより下の世代...LLR、天竺鼠、チョコプラあたりも台頭してくるはず。
ただ、このお笑い人気が続くと仮定すると、という注釈つきだ。テレビでのバラエティ枠縮小はそのまま芸人さんの職場の縮小になると思われる。特に尺を食う漫才コンビは今よりテレビに出る機会が減るだろう。地味に舞台で虎視眈々と腕を磨いた奴が出てくる。楽しみになってきた。

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