歌わないJアンドリュースというもの
2006年10月26日 映画
「引き裂かれたカーテン」鑑賞。
1966年製、俺の年齢よりも前の作品。とはいうものの、ヒッチコック作品の中では比較的晩年の作品といえるだろう。
ヒッチコックといえば「フライト・プラン」のパクリ元の「バルカン超特急」、「キル・ビル2」でもオマージュされた「断崖」、ヒッチコックの懐の深さと凄さを心底楽しめる「裏窓」「北北西に進路を取れ」、後の猟奇サスペンスの礎となった「サイコ」やアニマルパニックの祖「鳥」...とまぁ列挙に暇がない大作揃いなのだが、実は当時はそれほど評価されていなかった。「ベン・ハー」の ウィリアム・ワイラーや「アパートの鍵貸します」ビリー・ワイルダーが何度もオスカーを受賞してるのにヒッチコックはノミネートのみ、一度も受賞してないことからもあきらかであろう。
B級テイスト故に、売れてるわりには評価は厳しく叩かれまくった。特にカラーになってからの晩年作品はヒッチコック自身サイケディックに傾倒したことも手伝い更に評価をさげることになる。
まぁ決して上品といえない彼の演出やキャスティングは時代を問わず眉をしかめるところはあるんだけどね。(笑)
で、そんな中の「引き裂かれたカーテン」である。
東西ドイツの冷戦を舞台に、科学者が東ドイツの科学者の持つ数式を盗み取るというスパイもの。キャストにポール・ニューマンとジュリー・アンドリュース。
「メリーポピンズ」がすっぽんぽんで「ハスラー」とベッドシーンやってる!!!と当時の青少年は度肝を抜かれたと思うオープニングから一切の説明がないまま作戦行動にうつっていくのだが、やたら説明が多い昨今の作品にはないオトナのシナリオに感心。
その分、スピード感のない格闘シーンは数あるヒッチコック作品の中でも最もくだらない部分になるだろう。(笑)
手に汗握る、とまではいかないが、中盤以降の逃亡追撃シークエンスはとても面白かった。まぁ「大脱走」より劣るけどな。
63点
アマゾンで1980円より、気になる人は買ってもいいかも。
1966年製、俺の年齢よりも前の作品。とはいうものの、ヒッチコック作品の中では比較的晩年の作品といえるだろう。
ヒッチコックといえば「フライト・プラン」のパクリ元の「バルカン超特急」、「キル・ビル2」でもオマージュされた「断崖」、ヒッチコックの懐の深さと凄さを心底楽しめる「裏窓」「北北西に進路を取れ」、後の猟奇サスペンスの礎となった「サイコ」やアニマルパニックの祖「鳥」...とまぁ列挙に暇がない大作揃いなのだが、実は当時はそれほど評価されていなかった。「ベン・ハー」の ウィリアム・ワイラーや「アパートの鍵貸します」ビリー・ワイルダーが何度もオスカーを受賞してるのにヒッチコックはノミネートのみ、一度も受賞してないことからもあきらかであろう。
B級テイスト故に、売れてるわりには評価は厳しく叩かれまくった。特にカラーになってからの晩年作品はヒッチコック自身サイケディックに傾倒したことも手伝い更に評価をさげることになる。
まぁ決して上品といえない彼の演出やキャスティングは時代を問わず眉をしかめるところはあるんだけどね。(笑)
で、そんな中の「引き裂かれたカーテン」である。
東西ドイツの冷戦を舞台に、科学者が東ドイツの科学者の持つ数式を盗み取るというスパイもの。キャストにポール・ニューマンとジュリー・アンドリュース。
「メリーポピンズ」がすっぽんぽんで「ハスラー」とベッドシーンやってる!!!と当時の青少年は度肝を抜かれたと思うオープニングから一切の説明がないまま作戦行動にうつっていくのだが、やたら説明が多い昨今の作品にはないオトナのシナリオに感心。
その分、スピード感のない格闘シーンは数あるヒッチコック作品の中でも最もくだらない部分になるだろう。(笑)
手に汗握る、とまではいかないが、中盤以降の逃亡追撃シークエンスはとても面白かった。まぁ「大脱走」より劣るけどな。
63点
アマゾンで1980円より、気になる人は買ってもいいかも。