「眉山」鑑賞
東京で働く咲子に故郷徳島に住む母・龍子が倒れたとの一報が入る。病名はガン、余命幾ばくも無い母は娘にある書簡を渡すのだが、その中に死んだと思っていた父親の手がかりがあるのだった.....
松嶋菜々子なんぞこれっぽっちも魅力的には感じたことない俺がなにゆえこんな生っちろい映画を観たかというとひとえに監督が犬童一心だからだ。
「ジョゼと虎と魚たち」と「メゾン・ド・ヒミコ」というそれぞれ俺的年間ベストテンに入るくらいの良作を作るだけでなく「タッチ」や「いぬのえいが」など所謂商業作品も手がけるバランス感覚がステキ。
で、今作はきっと「タッチ」系の軽い映画だと高をくくってたら、どびっくり。
とても良い作品に仕上がっていた。
特に役者がすごい。
キネ旬ベスト、日本アカデミー、報知映画賞、ブルーリボンetc...
日本にはたくさんの映画賞があるが、本年度「眉山」での宮本信子がきっと多くの映画賞の主演女優賞を総なめすることだろう。
旦那、伊丹十三の悲劇的な死からこっち、久々の主演で神懸かりの演技をしてみせた。
そして全然魅力的じゃない松嶋菜々子のなんとも魅力的なこと。
あいや、意味わからんか。
多くの人が勘違いしてるが、松嶋菜々子の魅力はその整った顔立ちではない。上品な外見から漏れ出てしまう”安さ”、とうの立ったオールドミス予備軍という立ち位置でこそ、彼女の魅力が光るのだ。
犬堂一心はそれがわかってたのだな。あの役は彼女だからこそ出来たキャスティングだろう。
その他大沢たかおもよかったが、とってつけたような進行に興を削がれたきらいがある、なんだこの腐った脚本は?と思いエンドロールをみると原作がさだまさしなのね。
んー......(ーー;) なんかそれっぽい。(笑)
徳島発の地場映画なので四国以外の方々にはそんな魅力を感じないかもしれないし、実際1800円払う価値があるかどうかってのも微妙ではあるが(笑)、女優宮本信子の復活を感じる一本であることは確かだ。
松坂慶子や野際陽子がしのぎを削る熟年女優対決に実力派、復活である。
58点
追記、宮本信子は助演らしい...
東京で働く咲子に故郷徳島に住む母・龍子が倒れたとの一報が入る。病名はガン、余命幾ばくも無い母は娘にある書簡を渡すのだが、その中に死んだと思っていた父親の手がかりがあるのだった.....
松嶋菜々子なんぞこれっぽっちも魅力的には感じたことない俺がなにゆえこんな生っちろい映画を観たかというとひとえに監督が犬童一心だからだ。
「ジョゼと虎と魚たち」と「メゾン・ド・ヒミコ」というそれぞれ俺的年間ベストテンに入るくらいの良作を作るだけでなく「タッチ」や「いぬのえいが」など所謂商業作品も手がけるバランス感覚がステキ。
で、今作はきっと「タッチ」系の軽い映画だと高をくくってたら、どびっくり。
とても良い作品に仕上がっていた。
特に役者がすごい。
キネ旬ベスト、日本アカデミー、報知映画賞、ブルーリボンetc...
日本にはたくさんの映画賞があるが、本年度「眉山」での宮本信子がきっと多くの映画賞の主演女優賞を総なめすることだろう。
旦那、伊丹十三の悲劇的な死からこっち、久々の主演で神懸かりの演技をしてみせた。
そして全然魅力的じゃない松嶋菜々子のなんとも魅力的なこと。
あいや、意味わからんか。
多くの人が勘違いしてるが、松嶋菜々子の魅力はその整った顔立ちではない。上品な外見から漏れ出てしまう”安さ”、とうの立ったオールドミス予備軍という立ち位置でこそ、彼女の魅力が光るのだ。
犬堂一心はそれがわかってたのだな。あの役は彼女だからこそ出来たキャスティングだろう。
その他大沢たかおもよかったが、とってつけたような進行に興を削がれたきらいがある、なんだこの腐った脚本は?と思いエンドロールをみると原作がさだまさしなのね。
んー......(ーー;) なんかそれっぽい。(笑)
徳島発の地場映画なので四国以外の方々にはそんな魅力を感じないかもしれないし、実際1800円払う価値があるかどうかってのも微妙ではあるが(笑)、女優宮本信子の復活を感じる一本であることは確かだ。
松坂慶子や野際陽子がしのぎを削る熟年女優対決に実力派、復活である。
58点
追記、宮本信子は助演らしい...