本年度最高邦画というもの
「キサラギ」鑑賞

グラビアアイドルの如月ミキが焼身自殺して1年、彼女のファンサイトの管理人”家元”は一周忌オフ会を企画する。参加したのは”安男”、”オダ・ユージ”、”スネーク”、いちご娘。”の常連4人。はじめは自慢話に花が咲いたが話題は次第に自殺の話に.....
 

オープニング、テレビドラマチックなチープな作りに「あぁ、ハズレだったか」とため息が出る。
それが上映終了後、こんなにも興奮したなんて自分にビックリ。そしてやっぱ映画は面白いなぁと感心するのだな。

作り方はそんなに珍しくない。
時間の経過とともに人物像が明らかになり、それと共に攻守立場が入れ替わるというシチュエーション・ムービー定石をキッチリ捉えた秀作。古典的とも言えるが、ロジックのしっかりしたシナリオは気持ちよいのと、加えてこれはアイドルヲタクの心理描写をとても良く捉えているのでミステリードラマとしてもオリジナリティある作品に成り得た。

特に主役家元役の小栗旬の転げ落ちっぷりはアイドルヲタ心理を上手についてて、思わず共感してしまう。さすが趣味で「シムソンズ」を作った佐藤祐市、エンドロール後に用意されてた大オチを含めて「上手い!」と唸ってしまいました。すごい。

詳しく書くと全てネタバレになるのでこれくらいで。
今年度邦画の中では屈指の出来、今すぐ劇場にゴー!

90点

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索