萌え映画というもの
「人のセックスを笑うな」観賞

みるめ、えんちゃん、堂本君の3人は早朝の田舎道を歩く女性を車で拾う。「終電に乗り遅れちゃって」と笑う女性はなんとみるめ達の通う美術学校に赴任してきた新任講師だった......
 

 

元アイドルがここまでの演技派女優になるなんて誰が想像しただろう。

永作博美、38才。遅れてきたヒロイン、本領発揮である。

坂井真紀や工藤夕貴、裕木奈江、西田尚美等、30代後半で光る女性バイプレイヤーは数多くいる。実際永作より巧い女優さんやキレイな女優さんもたくさんいるが、主役を張れる天真爛漫さを併せ持った人はそう居ない。
年齢相応のくたびれ感とカラッと笑う笑顔にメロメロだ。

で、相手役の松山ケンイチくん。
絶好調の彼である。あのアヒルくちびるを尖らせるところとか、年上の女に右往左往する姿は30代女子の目にはとてつもなく可愛く見えることだろう。
男の俺も萌えた(笑)

そして松ケンを好きな役どころの蒼井優ちゃんもやんちゃな子犬っぽくてカワイイ。

つーわけで、この映画、3〜40代のイイ大人が萌えに萌えるオトナのアイドル映画である。
まぁ恋愛の落とし前のつけかたがナァナァでグズグズ(こんなところもオトナっぽいけど(笑))だし、ヒロインが40前のオバチャンなので10〜20代前半のヤングには全く支持されないと思うけどね。

個人的には本来女性監督が作る情念というのが嫌いな俺だが、井口奈己の作る情景やさっぱりとしたカット割りに、ライトでありつつ繊細さを感じることができた。「ゆれる」の西川美和とは違った才能に感銘。
イイ映画だ。
30オーバーは枕を噛んでのたうち回りながら観て萌えろ。(笑)

88点

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