白黒つけるというもの
2004年2月23日 映画
地元シネコンで「ゼブラーマン」を観る。
Vシネマの貴公子哀川翔@兄貴主演100作品目、監督には「DEAD OR ALIVE」「殺し屋イチ」の三池崇史、脚本に「木更津キャッツアイ」「ピンポン」のクドカンこと宮藤官九郎....となると観るしかないだろう。
ということで久々に映画館で日本映画を観たのだが、あれね、最近は映画もビデオ撮影なんですね。マトリックスやSWなぞCG満載のおかげでごまかしがきくけど、自然の被写体になるとトーシロの俺にもわかるくらいテレビチック(;.;)。しかもピントボケボケ。目が悪くなったのかと思ったぞ。
確かにコストを考えるとフィルムは厳しいのかもしれないけど、映画館がこれだけ綺麗に復活できたのだから制作側も宣伝だけじゃなくこういうところにも金かけてもらいたいもんである。輝度彩度は大画面で観たら一目瞭然だ。
ってもしかしてビデオ販売のほうが金になるからってんで見て見ないふりしてるのか?そうなのか?
と、ひとしきり日本映画に喝をいれたところで「ゼブラーマン」である。
30数年前、7話でうち切りになったテレビ番組があった。その名は「ゼブラーマン」。そのヒーローをこよなく愛し、独りコスプレ衣装を作り悪者退治をするのは小学校教師市川新市。ところがその悪者は本物の宇宙人だった.....
というプロットはさすがクドカン、大変よろしい。
これにバイオレンスの中にも中随所に描かれる人と人とのつながり、絆をキチンと描ききるウェルメイドな部分が真骨頂の三池崇史の演出も光っている。
これがR-15のヒューマンドラマとしたら及第点を越えてる。
が
上映中からこっち、なーんかちょっと引っかかる部分があった。(ビデオ撮影の他に)
あとあとになって気がついたのだが、この映画愛情がないのだな。個々の悪者にも垣間見えるキャラクター性や、善悪以外のしがらみや苦悩等々...そういうのがまーーーーったくない。
今時「ウルトラマン」や「仮面ライダー」でももうちょっと「そのヒーロー(怪物)がそこにいる理由」をきちんと描いてるぞ。(特に仮面ライダーはいいな)
本がこれなら演出もそうだ。特撮ヒーローもの特有のカブキの仕方やキメポーズ、カット、音楽、そういうのが全然出来てない。
クドカンも三池も特撮知らないのか?
新ガメラシリーズを見よ!
ディテールとプロットで子供映画を大人の鑑賞にも堪えうる作品にし、さらに日本特撮映画に金字塔を建てたのだ。アニキの作品だ、それくらい気をつけて作ってほしかった。
とりあえず翔@アニキのテレビ出ずっぱり番宣のおかげで客の入りはあると思う。でもそういう映画は絶対残らない。そして「流行ってるから」という理由で映画館に足を運んだ人の大半は今後もVシネマを観ることはないだろう。
誰のための映画か?
100作品目だからってんでアニキを御輿に乗せて担ぎ手がただ無茶苦茶やっただけじゃないのか?
バラエティに出て緊張しているアニキを観て痛々しくなった。ま、元々こういう喋り方の人だが。
そんななか、一つ明るいニュースが耳に入る。
「Bバージン」の山田玲司がゼブラーマンを漫画化してるとのこと。
オタッキーなダメオトコを描かせると右に出る者はいない氏のことだ。きっと面白い「ゼブラーマン」を見せてくれるだろう。
20点+京香さんのコスプレに20点+山田玲司に期待値10点
*********
口突いて出る 最後の言葉 腹に落とし
受話器の向こう 泣く君を待つ
Vシネマの貴公子哀川翔@兄貴主演100作品目、監督には「DEAD OR ALIVE」「殺し屋イチ」の三池崇史、脚本に「木更津キャッツアイ」「ピンポン」のクドカンこと宮藤官九郎....となると観るしかないだろう。
ということで久々に映画館で日本映画を観たのだが、あれね、最近は映画もビデオ撮影なんですね。マトリックスやSWなぞCG満載のおかげでごまかしがきくけど、自然の被写体になるとトーシロの俺にもわかるくらいテレビチック(;.;)。しかもピントボケボケ。目が悪くなったのかと思ったぞ。
確かにコストを考えるとフィルムは厳しいのかもしれないけど、映画館がこれだけ綺麗に復活できたのだから制作側も宣伝だけじゃなくこういうところにも金かけてもらいたいもんである。輝度彩度は大画面で観たら一目瞭然だ。
ってもしかしてビデオ販売のほうが金になるからってんで見て見ないふりしてるのか?そうなのか?
と、ひとしきり日本映画に喝をいれたところで「ゼブラーマン」である。
30数年前、7話でうち切りになったテレビ番組があった。その名は「ゼブラーマン」。そのヒーローをこよなく愛し、独りコスプレ衣装を作り悪者退治をするのは小学校教師市川新市。ところがその悪者は本物の宇宙人だった.....
というプロットはさすがクドカン、大変よろしい。
これにバイオレンスの中にも中随所に描かれる人と人とのつながり、絆をキチンと描ききるウェルメイドな部分が真骨頂の三池崇史の演出も光っている。
これがR-15のヒューマンドラマとしたら及第点を越えてる。
が
上映中からこっち、なーんかちょっと引っかかる部分があった。(ビデオ撮影の他に)
あとあとになって気がついたのだが、この映画愛情がないのだな。個々の悪者にも垣間見えるキャラクター性や、善悪以外のしがらみや苦悩等々...そういうのがまーーーーったくない。
今時「ウルトラマン」や「仮面ライダー」でももうちょっと「そのヒーロー(怪物)がそこにいる理由」をきちんと描いてるぞ。(特に仮面ライダーはいいな)
本がこれなら演出もそうだ。特撮ヒーローもの特有のカブキの仕方やキメポーズ、カット、音楽、そういうのが全然出来てない。
クドカンも三池も特撮知らないのか?
新ガメラシリーズを見よ!
ディテールとプロットで子供映画を大人の鑑賞にも堪えうる作品にし、さらに日本特撮映画に金字塔を建てたのだ。アニキの作品だ、それくらい気をつけて作ってほしかった。
とりあえず翔@アニキのテレビ出ずっぱり番宣のおかげで客の入りはあると思う。でもそういう映画は絶対残らない。そして「流行ってるから」という理由で映画館に足を運んだ人の大半は今後もVシネマを観ることはないだろう。
誰のための映画か?
100作品目だからってんでアニキを御輿に乗せて担ぎ手がただ無茶苦茶やっただけじゃないのか?
バラエティに出て緊張しているアニキを観て痛々しくなった。ま、元々こういう喋り方の人だが。
そんななか、一つ明るいニュースが耳に入る。
「Bバージン」の山田玲司がゼブラーマンを漫画化してるとのこと。
オタッキーなダメオトコを描かせると右に出る者はいない氏のことだ。きっと面白い「ゼブラーマン」を見せてくれるだろう。
20点+京香さんのコスプレに20点+山田玲司に期待値10点
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口突いて出る 最後の言葉 腹に落とし
受話器の向こう 泣く君を待つ