疑問の残るヒロインというもの
2008年6月16日 映画 コメント (2)
女王蜂
昭和27年、伊豆。大道寺智子は時計台で他殺体を目撃する。その傍に謎の青年、多聞の姿があった。それは智子に関わる男が殺される序章となる。そして事件は19年前のとある事故に繋がるのであった.....
市川崑の金田一耕助シリーズ5作(リメイクを入れると6作だが)のうちの4弾。
「犬神家の一族」の高峰三枝子、「悪魔の手毬歌」の岸恵子、「獄門島」の司葉子というきれいどころそろい踏みの他に、加藤武、大滝秀治、伴淳三郎、三木のり平、草笛光子、小林昭二、坂口良子ら市川金田一シリーズの常連さんが勢揃いしたオールスタームービー。故に安定感はあるのだがメリハリがない。
特に納得いかないのが智子役の中井貴恵だ。命をかけるほどの美貌かと問われれば甚だ疑問が残る(笑)。
そして犯行の動機もちょっと強引だ。「歪んだ愛情表現」ってのは無しだろう。仲代達也が巧いからまだ踏ん張れたが演出としては致命的と言わざるを得ない。
とはいうものの、色々な作品にオマージュされた本作(「トリック」や「かまいたちの夜2」もそうだな)、市川様式とも言うべき映像美を楽しむだけでもファンにはたまらんと思うので買いっちゃ買いでしょう。俺的にはもちろん買いです。
55点
「リメイク版犬神家の一族」http://diarynote.jp/d/38325/20061220
「悪魔の手毬歌」「病院坂の首縊りの家」http://diarynote.jp/d/38325/20060423
「悪霊島」http://diarynote.jp/d/38325/20050507
「獄門島」http://diarynote.jp/d/38325/20061214
昭和27年、伊豆。大道寺智子は時計台で他殺体を目撃する。その傍に謎の青年、多聞の姿があった。それは智子に関わる男が殺される序章となる。そして事件は19年前のとある事故に繋がるのであった.....
市川崑の金田一耕助シリーズ5作(リメイクを入れると6作だが)のうちの4弾。
「犬神家の一族」の高峰三枝子、「悪魔の手毬歌」の岸恵子、「獄門島」の司葉子というきれいどころそろい踏みの他に、加藤武、大滝秀治、伴淳三郎、三木のり平、草笛光子、小林昭二、坂口良子ら市川金田一シリーズの常連さんが勢揃いしたオールスタームービー。故に安定感はあるのだがメリハリがない。
特に納得いかないのが智子役の中井貴恵だ。命をかけるほどの美貌かと問われれば甚だ疑問が残る(笑)。
そして犯行の動機もちょっと強引だ。「歪んだ愛情表現」ってのは無しだろう。仲代達也が巧いからまだ踏ん張れたが演出としては致命的と言わざるを得ない。
とはいうものの、色々な作品にオマージュされた本作(「トリック」や「かまいたちの夜2」もそうだな)、市川様式とも言うべき映像美を楽しむだけでもファンにはたまらんと思うので買いっちゃ買いでしょう。俺的にはもちろん買いです。
55点
「リメイク版犬神家の一族」http://diarynote.jp/d/38325/20061220
「悪魔の手毬歌」「病院坂の首縊りの家」http://diarynote.jp/d/38325/20060423
「悪霊島」http://diarynote.jp/d/38325/20050507
「獄門島」http://diarynote.jp/d/38325/20061214