イカ天というもの
20代以下の子は知らないだろうが、80年代後半に「三宅裕司のいかすバンド天国」という深夜番組があった。
FLYING KIDSやJITTERIN’JINN、BEGINなどを輩出し、当時のバンドブームの火付け役にもなった神番組だったが、後半からはプロダクションの力が強くなったのかやらせ的演出が目立ち始め、それとともに出演バンドの質も急降下、番組的にも途端につまらなくなり実質2年で番組終了となった。まぁある意味深夜番組として”正しい”道を選んだのだが、影響力はあった。

ひとつは70年代で廃れたロックを復活させたことだ。
ロックの歌謡曲化を強引に押し戻した功績はとてつもなく大きい。もっとも後半には番組自体が商業主義に融合されたことを考えるとむしろマイナスの方が大きかったかもしれんが(笑)(テレビに映らないという意味で)マイナー化したロックが日の目を見たことは大きかった。

二つめは前述のバンドブームに繋がるが、俺のようなビギナーがメタルやパンク、プログレ等多様化したロックとその裾野の広さを知ることができ、好みの音と巡り会う機会が増えたことがあげられるだろう。
「あ、これいいかも?」というバンドをテレビやラジオで知ってCDを買う、という流れが競争を生み取捨選択され相対的にバンドのレベルが上がったのだ。そう丁度今のお笑いブームと似ているな。
洋楽のパクリからの脱却を促した点も見逃せない。イカ天でもはじめはコピーバンドが多く出演してたが中盤からはオリジナル曲で勝負してたし、一般のアマバンドも(巧い下手はおいといて(笑))オリジナルを作ってた。

このときの経験が90年代のメジャーシーンを作っていったことは想像に難くない。

↑このあたりはもっと詳しい方がいらっしゃると思うのでバトンタッチ。

ということで、日本のロック今昔物語の動画があったので貼り付けておく。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3644352

途中でイカ天のことを思い出しだのでちょこっと書いた。

作業用というが聴き入ってしまって全然作業できませんでした。

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