おしゃまさんというもの
坂口良子さんがお亡くなりになった。
腸閉塞に肺炎を併発したそうだが、ガンだったのかもしれん。

坂口良子といえば市川崑金田一でのちょっととぼけた可愛い子として登場され、その後金田一繋がりでテレビの古谷一行版でも重用されたのが印象に残る。
あとプレイボーイだったかでヌードになったのも印象深いなぁ.....

ご冥福をお祈りします。

穢れというもの

2013年3月11日 映画
最近、見始めてます。平清盛。
視聴率は悪かったそうだが、これがなかなか面白い。
いよいよ保元の乱、平治の乱なので血湧き肉躍ってみているが、よく考えるとこれは天皇家の内紛が大元、ご子孫であらせられる陛下はじめ皇族の方々はどういう思いでみてらっしゃるんでしょう?

さて、3月11日である。
2年も経っちゃったかぁというのが正直な気持ち。
あと以外と放射能大丈夫なのね、という安堵が大きい。一時は日本は人の住めない土地になるのかとも考えたが、なんのしっかり住んでます。あの大災害でこれだけ(避難地域の方々には申し訳ないが)の被害で済んだなら思いの外原発というのは大丈夫なんだろうと思った。

平清盛の時代の崇徳天皇、明治時代まで祟りを恐れられた御仁なんだけど、放射能も案外この祟りに近いレベルの話なのかもしれない。あと100年も経つと笑い話になってたり...したらいいなぁ。

合掌。

「ゼロの焦点」
昭和版と平成版を観る。
何度目だろうか?個人的にはどちらも冗長で映画作品としては平均点を超えない作品だが、当時(戦後から十数年)の日本を松本清張がどう捉えていたのか?が垣間見える点においては北陸に住む者として押さえておかねばならん作品であることに間違いはない。
それはつまり、高度経済成長の名の下に捨てられつつあった地方とその住民の悲哀であろうが、実際には清張の思うようにはならず地方は地方でそれなりに面白おかしく生きている現実があって「まぁ田舎は暗くて寂しい」といったバクッとしたイメージのみが50年間生き続けるあたり、そしてそのイメージがあるからこそのリメイク製作が実現できたという点は人の成長の無さというか、日本人の根源的な村社会気質が垣間見えて興味深い。

しかしこれリメイク作る意味あったのか?
企画が電通だからテキトーに企画書あげてスポンサー集めて作ったんだろうな。キャスト見てもよくわかる。犬童一心、こんな仕事受けちゃダメだろ。
エンディングの2曲が彼の精一杯の反発心だったのかもしれない。
この挿入歌のせいでクソ映画になったから(笑)

まずこのアニメをみてもらいたい。

http://youtu.be/aTLySbGoMX0

ディズニーの「紙飛行機」という短編アニメ。
3DCGに2Dアニメーターがドローイングしてそれをベクター化することでセルアニメのように見えつつあり得ないスムーズな動きをしりアニメに仕上がった。もう脅威としかいいようがない。特にHDフルサイズで観たら凄さが解る。

あでも内容自体はたいしたことない(笑)
「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」

久々にHDリマスター版でみたらアクションシーンの凄い描き込みとアニメーションの動きに卒倒しそうになった。なんだこれは???作画にいったいいくらかかってんのか?今のCGでこの迫力は出せない、せいぜい動きが滑らかになる程度だろう。

戦艦ヤマトの主砲は今の技術では作ることができないそうな。
旋盤職人さんがいなくなったからとのこと。

こんなセル画アニメももう職人さんがいなくなってくるんでしょうなぁ...

TSUTAYAでコンエアーのDVDが500円で売ってたので暇潰しに買ってみたらことの他面白かった。
30代のときはブラッカイマー映画は唾棄してたが、年取ると丸くなるのね( ̄▽ ̄)

久々にみたらアホてんこ盛りでした。
ハリウッドぼくて頭使わなくてよろしい
今年もあと10日、今年観た映画のベストというところを書いておきます。

「桐島、部活やめるってよ」
校内映画(?)として出色の出来。21世紀の青春映画のスタンダードでなると思う。

「スカイフォール」
007好きならとりあえずベストワンですな。50年分のありがとう。

「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」
AKBなんか好きでもなんでもない。けど、「ここまでみせてもいいのか?」という思いとやっぱりリーディングアイドルとしてやることはきっちりやってるんだなぁと再認識させてくれた点において良かった。

「サニー永遠の仲間たち」
権之助さんも大好きな映画ですが、4〜50代にはグッとくる映画ですな。こんな映画をサラッと作るから韓国は侮れん。

「夢売るふたり」
サニーが心温まる女の子の物語だとすればこれは心凍る女の子の物語です。恐いよーーー

「ゴーストライター」
ポランスキーが片手間に作った2時間ドラマ。スタイリッシュでヨーロピアン。格好イイ。

「トガニ」
韓国で実際にあった事件を元にして作られ、この映画がきっかけでモデルになった人が逮捕されるという問題作。2度はみたくないけど観ないとダメな映画ですね。

「エンディングノート」
ドキュメンタリーとして秀逸。50代は観ておけ。

「機動戦士ガンダムUC episode 4「重力の井戸の底で」
ガンダムで宗教と血を考えさせられるとは思わなかった。バナージの「できませぇん!」で泣いた。

以上9本が心に残りました。

円熟というもの

2012年12月17日 映画
どうでしょうのDVD第18弾「ゴールデンスペシャル サイコロ6」「onちゃんカレンダー」「30時間テレビの裏側全部見せます!」の3本立て。
本編はタイガーのダブル猪木くらいしか面白いところはないが、副音声が至極。
50のミスターはじめとしたアラフィフのオッサン達のぼやきと愚痴がもう最高です。
酒でも飲みながら聞いてたら腑に落ちてしょうがなかった。
50歳も面白いと思えるステキなオッサンに感謝。どうでしょうのDVDはこれがあるから買っちゃうんだよなぁ。
R指定にもかかわらず全米で4億ドル突破したコメディ。
観たかったので日本上陸は素直に嬉しい。
字幕無しでみても面白いがやっぱ何言ってるかわかると笑ってしまいます。

http://youtu.be/aT7HsrfiZ4g
「007 スカイフォール」鑑賞

「カジノロワイヤル」「慰めの報酬」に続くダニエル・クレイグ@ボンドの3作目。
硬質なアクションとアダルティな演出でピアース・ブロスナンまでの過去作品とは一線を画すシリーズである。
事実、「カジノ」と「慰め」はボンドシリーズというよりボーンシリーズに近いシリアスさだったし、007のお約束のキャラがほとんど出てこなかったり、ギミックやアイテムが地味だったりと過去を「なかったもの」としたかったのかと思ってた。

の、だけど、そんなことなかった。製作側は深い愛情と敬意をもってこのシリーズを作っていることがよくわかった。
今作、ボンドの生い立ちを垣間見ることができる。そして今度の敵はメディア王でも悪の組織のボスでもマッドサイエンティストでもなくボンドと境遇の良く似た男...過去を見つめ直し、敬愛する上司を失い、敵を倒すことで新米諜報員は本物のプロになる、というところまでをきっちり描く。ボンドの過去を表現したのは「ユア・アイズ・オンリー」での墓参り以来じゃないか?
そしてそして!!!今シリーズで摩訶不思議だった点であるところのマネーペニーやQの存在、なんでMが旧シリーズのジュディ・リンチの続投だったのか?についてもきっちり落とし前つけてます。

「スカイフォール」をもってようやく新生ジェームスボンドは完成をみたといって良いだろう。すごく面白かった!!!

82点
結局錯覚というもの
「エヴァンゲリオン新劇場版Q」鑑賞

ものすごくエヴァらしい映画であった。
と同時にあれから十数年、庵野はちっとも成長してないことに気付いた。

映像作品としては及第点。
映画作品最低の部類だな。ひとっっっっっっっっつも面白くなかった。
というか前の2作品はなんだったの?この作品から「続・エヴァンゲリオン」
でよかったんじゃね?
まぁそれでも落第点だけどな。


旧作でオタクに唾吐いた庵野は新作で再度己を見つめ直したと書いた。
http://hamaotome.diarynote.jp/200907221052525651/

なんのことはない、馬脚を現しただけだった。
3年待ってクソ映画をみせられた。その分落胆は大きい....

3点


「悪の教典」鑑賞

ロリポップチェンソー系超絶スプラッタかと思ってたら、意外にも普通な作品でちょっとびっくり。三池監督の職業部分が悪い方向に出たか。

古今東西「凶悪」をピックアップして描いた作品は数多あるが、ソコに出てくるサイコパスには他者に理屈を投げかける者と自身に問うものがいるように思う。
「何故そうなのか?」を科学的理論的に組み立てていった末に殺戮チョイスする(問われるものにとっては屁理屈かもしれないが)のが「ハロウィン」のブギーマンとか「羊たちの沈黙」のレクター教授とか「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスであり、対峙して、何考えてるがわからんのが「エルム街の悪夢」のフレディとか「ノーカントリー」のシガーとかスプリーキラーと呼ばれる人になる。
で、この映画の伊藤英明は後者になるはず。こういうキャラクタを動かすのは本来三池監督のお得意とするところで、この映画でいえば前半のダラダラシーンを大幅にカットして殺戮メインで作るはずなのだ。でもそうしなかったのは配給会社と製作会社の思惑かもしれん。第二の「バトルロワイヤル」を狙ったのだろうか?

そのせいで原作ファンからも評判よくないし映画好きからも「残酷だ!」「救いようがない!」といったクレームが付いた。
もっとも「バトルロワイヤル」のようにそれも宣伝のうちと製作は捉えてるのかもしれないが。

個人的には、「プラネットテラー」「デスプルーフ」的に上手に作ったらもっと面白かったと思う。客は入らないかもしれないけど(笑)。
伊藤くんのキャラも13金のジェイソンくらいなキャラに育てられたはず。そういう意味では惜しい映画である。
悪人鑑賞

片田舎のブルーカラー、優しさと気弱さと妬みとプライドがとぐろ巻いている感情。
満島ひかりの狡猾さか柄本明の無骨さがあれば悲劇はなかったんだろうなぁ、と100%ブッキーに感情移入して観てました。(笑)

秋葉原の歩行者天国での無差別殺人があったが、あの犯人に抱いた同情?共感?と同質なものを感じてしまった。亡くなった方々には申し訳ないですけれども。



しかし、満島ちゃんに深津ちゃんか、ずいぶん質の良い出会い系サイトだなぁ(≧∇≦)
あと、でんでん、お前にそんなこと言う資格はない。(わかる人だけわかるネタ)

西川さんの腹の内というもの
「夢売るふたり」鑑賞

実は観る前までコメディだと思ってました。
実際途中まで笑えたシーンはいくつかあったように思う。
それがここまで恐ろしい話だったとは。( ̄□ ̄;)!!

あのね、「女ってわっかんねぇなぁ」って事があるじゃない?怒りのテンションが急だったり、突然納得してみたり。そのうち喜んでるのか怒ってるのかもわからなくなって探るようにコミュニケーションとってみたり。
そういう女の気持ち悪さ(笑)を松たか子が体現しています。
あ!俺こういうシーンに遭遇したときあった!!みたいな既視感あふれる映画です。

こういう映画を作る西川美和監督はホントすげぇと思った。
松たか子のオナニーシーンを観るだけでも金払う価値あり。「黒い家」の大竹しのぶの乳しゃぶりシーンくらいおぞましいです。童貞だったら泣く(笑)

これ、女の人はどういう感想持つのだろうか?
あと蜷川実花の評価を聞きたい。(笑)
「小説吉田学校」鑑賞

存命の政治家が実名で出てるのが面白い。
今観てそう思うんだから、公開当時はもっと生々しかったんじゃなかろーか?

映画的には名優揃いの群像劇といった感じで過不足なく不満もないんだけど、結局この時代(戦後すぐ)からこっち、政治家ってひとっつも進歩してないんだなぁというのが解った。

あと、こういう群像劇って男の子は好きよね。多分政治家もそんな渦中でもまれてる自分に酔ってるところあるんだろうと思う。
となれば「平成版吉田学校」さながら小沢学校あたりを実名で作れば売れるんじゃなかろーかと思った。

「ゴーストライター」鑑賞


巨匠ロマン・ポランスキーが監督製作脚本を手がけた本格派ミステリー

....という触れ込みだが実はもう枯れている彼だから「チャイナタウン」を知ってる者からするとどっちかっつーとオシャレでライトな感じとすら感じてしまう。
まぁ才能あふれたロリコン爺だからこれくらい枯れてちょうど良いといったところか。

英国の原作を英国の名バイプレーヤーを揃えて撮った英国映画であるからしょうがないのだが「ね!結局悪いのはCIAなんですよ!!」的な持っていき方は相対的な米国の斜陽化とポランスキーの怨念を感じずにはいられないですね(笑)

映画としてはヒッチコックとまでは言い過ぎかもしれないが、曇天、荒れるアイリッシュ海、近代的豪邸の対比や構図からプロローグからエピローグまでの隙のない脚本が完璧。ミステリーのお手本のような映画である。2011年のミステリーでは最高じゃなかろーか?

一番感心したのは原稿がA4紙に1ページずつプリントしてあった件。ユアン・マクレガーとキム・キャトラルの問答ですっかり騙されてしまった。
確かに印刷されてないと謎解きできないもんなぁ。最後のシーンでも効果的だったしね。

とにかく面白かった!!!!
90点

昨日、テレビで「八日目の蝉」が放映されてた。
成島出の抑揚おさえた演出で出演者の魅力と実力を最大限に発揮した最近では出色な邦画だったんだが、CMの挿入タイミングがクソすぎて映画自体もなんかアレになってて残念。
映画は現在と過去を行き来して二人の女の生き方を捉まえるロードムービーの体を成していたのだが、その過去→現在のシークエンスの境目をテキトーにカットアウトしてCMいれてるもんだからCM明けが唐突過ぎてはじめて観た人はよくわからなかったのではないだろうか?
特に腹立ったのが永作が薫におっぱいをあげるシーン。泣き止まない薫に乳首を当てるものの、もちろん乳はでないので子守歌で誤魔化しそして号泣するところ...
ここは前半の最大の山場なんだがなーーーーんも考えずズバッと切りやがった!!!

ばっかじゃねーの?


映画を作品として考えずただのコンテンツとしてしか考えられないテレビ屋の底が見えた。すげーーー腹立ったのではじめてクレーム入れたわ。
そのあとの番宣.....なんだっっけ?「ごくせん」だったかな?あれも最悪。そんなもん流すならあと15分拡大してきちんと編集しろ。プンスカ

X-MENは実はそんなによく知らない。映画で観た程度である。
その程度の知識でもこれはすげーーー映画かもしれない。

日本にはガンダムがあってアメリカにはX-MENがあるってことですな。
「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」


昨日の総選挙、視聴率が20%弱、瞬間27%だっけか?
指原さんのランクインのところが最大だったらしい。

どちらかというとアンチではあるが、事前にこういうDVDを観てしまったせいで結構真摯な気持ちでみてしまいました。
篠田麻理子と松井珠理奈の年齢に一番驚きました。珠理奈ちゃん、15歳にして薄幸そうな面構えがたまらんな(笑)。


で、このドキュメンタリー、悔しいのがAKB抜きのドキュメントとしても良くできてるのと、もはや芸能界そのものといって良いアイドルグループの裏側をさらけ出した点において素晴らしいと言わざるを得ない。と同時に「ここまで見せて後はどうするつもりなんだろう?」という老婆心も働いてしまう。まぁ元々アイドルなんて使い捨てなんだろうけど、AKBがあまりに巨大すぎて、これがコケることイコール芸能界がコケることになりはしないか?いや、別に俺が気にすることではないんだけどさ(笑)

アンチと商法批判を真っ向に受けて、想いが人を動かすという真理を信じ実践してるのは実はAKBではないか?とすら勘違いさせてくれる力は少なからずある。うん、回りくどいが嫌いだからこういう言い方になります(笑)。
面白かった。

映画の力というもの
なにかと話題の「トガニ」をYouTubeで鑑賞。ハングル原語のスペイン語字幕なので正確にはわからなかったが、事前に内容把握してたので理解はできた。

http://youtu.be/d0OT6rUSHZI

スカトロ等の性的倒錯はほも無問題な俺ですが(あ、自分がヤルって意味じゃなくって一般的な趣向として、という意味ね!テヘペロ)チャイルド・マレスターは許せません。
そんなわたくしですので、この映画は正常な判断では観ていられなかった。
まぁそれを差し引いても、やっぱりコリアンムービーには力があると唸ってしまう出来でありました。

あらすじ
ろう学校に赴任したイノはあるとき、教師が男子生徒に執拗な体罰を与えるのを見る。それを「しつけ」と言い切る教師に不信感を抱いていた。別の日、少女への壮絶な体罰を目撃したイノは、とっさに少女を匿う。そしてその少女は手話で驚くべき告発をする。その内容は、多くの生徒が校長先生を含む教師から性的虐待を受けているという驚くべきものだった。それを知ったイノは学校関係者や議員、検事からの様々な妨害を受けながらも子供たちと法廷に立つのだが...


映画の結末は韓国映画らしくエッジの効いた(笑)言い方を変えればあとあじの悪いエンディングではある。
ではあるのだけど、これの原作とこの映画が大ヒットしたおかげで事件そのものがクローズアップされて社会が国家が動き警察は加害者への再捜査を決定し、彼らが復職を果たしていた(!)学校は閉鎖された。さらに国会も障害児童への法的特例など、いわゆる「トガニ法」の検討を始めるに至ったそうだ。

こういう事実を踏まえて見てやっぱ力ある映画は凄いと心底思う。
しばらく怒ってない人、必見です。

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