すずちゃん...・゚・(つД`)・゚・
「怒り」鑑賞

学校の後輩(というほど話したことないけど)李相日の映画。
市橋達也事件をモチーフに人と人の交流を描いてはいるが、クライムサスペンスだけで終わらないのが李さんらしい。

妻夫木&綾野剛または宮崎あおい&廣瀬すず、という新旧延期対決は見応えがある。特に今までなかった濡れ場(?)を演じきったすずちゃんに拍手。つーか、監督、酷い....・゜・(つД`)・゜・

脇もちゃんとした役者さん揃ってるし、話もゆったりとテンポ良いのでオープニングの血生臭いシークエンスを除けば、3人の男のそれぞれの変化が上手に描かれてて見やすい映画であると思う。ホント、大人になったな、李相日。
まー殺人の動機はちょっとアレだがな(笑)

これを救いようのない映画と捉える人は多いと思うが、俺はここに希望を見る。

「もしかして幸せになれないと思ってない?」
これが李相日の大きな問いで
それに対する答えが

○されても
人を殺しても
一度は裏切っても
最悪死んでも

でも、人は幸せになれるんだよ、という希望が見えちゃうから。

面白かった。

作品賞「ムーンライト」!!!!!!

「ラ・ラ・ランド」落選!しかもプレゼンターに間違われる始末!(笑)

そんなにトランプ嫌いかっアカデミー会員!
「ラ・ラ・ランド」はももクロである
最早特別でもないCGとデジタル撮影が確立され大きな金や手間をかけずとも”それなり”の映画を作れるようになった。おかげで、第三国の才能あるスタッフが作品を発表しやすいようになり、それがインディペンデント、メジャー係わらず青田買いされて結果としてダメ映画やクソ映画が相対的に減った昨今、「まぁ及第点だよね」という映画が数多く生まれた。
面白くないワケではない。むしろ面白いんですよ、「ローグ・ワン」も「君の名は」も「スノーデン」も。

でもなんか観てて腹に入っていかない感?つーかもやもや感?がここ最近ずっとあったのだった。「ラ・ラ・ランド」を観るまでは。

この映画、オープニング高速道路のシークエンスこそ感心するものの、主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンのダンス等々、ミュージカル映画としての演技がイマイチで、時々「ん?」となる場面も多い。「シカゴ」に比べたら2ランクくらい落ちる。(笑)
ストーリーも実は一本調子といえばそうで余計なヒネリは一切ない。

でも俺はとても腹の底から満足し、パンフまで買った。そこに書いてあった事を読み、満足の理由と前述のモヤモヤ感の正体がわかったのだ。

この映画35mmのアナログフィルムを使っての一発取りとCGを極力排する画作りをしたらしい。
つまり「ロングで撮ってあとから切り取ってCGで演出すりゃいーや」的な現代撮影方法ではなく、昔ながらの「カット割ってカメラ位置決めて、照明きめて、露出測って、マイクセットして、小道具用意して、カチンコ、アクション!」つーやり方をしてるのだ。
これのせいで演者の臨場感が全然違う。エマ・ストーンなんか「スパイダーマン」の時パッとしなかったのに、なに?あの演技!!
実際失敗してるカットもあって、予告編にあるからわかるがライアン・ゴズリングのピアノは最後の音外してるし、本編ではそういう危ういカットが散見される。
取り直してもよかったのだろうが監督はそうしなかった。
これはある意味演者の限界だったのかもしれないし、リアルを追求したからかもしれない。
そこがすごくよかった。
画像の有名なシーンも空の色とかCG使ってないらしい。生ロサンゼルス。
これがフィルムになると色味が絶妙で深度が深くてもう幻想的で素晴らしく映るのだ。

所詮映画なんか作り物。フィクションにどれだけリアルをみせるか?観客に刺さるモノを作るか?
このあたりのコンセプトがアイドル戦国時代を一途に真面目に日和らず媚びず進み、今や孤高の存在となったももクロと似てる気がした。
デイミアン・チャゼル監督はホント「映画」を作るのが上手い。若い監督なのでどんどん好きなことして面白い映画を作ってね。

あ、内容的にはですね、若い時、青春感動モノ映画を斜に構えて毛嫌いしてたのが、アラフォーになって涙流して観られるようになり、それと同じように、アラフィフになってしまったので、二十代の恋愛映画が素直に胸に入ってきたので満足です(笑)
エンディングも良いなぁ
まぁ年を取ったということでしょうが、なんか許せるモノが増えてくるのはきっと悪い事じゃない。
この映画と同様人生はプラマイ0なんですな。
きっとそういうことだと思う。

今年の主要アカデミー予想書いておく。
今年はいける、全問正解目指す!
作品賞「ララランド」
監督賞 デイミアン・チャゼル(ララランド)
主演女優 エマ・ストーン(ララランド)
主演男優 ケイシー・アフレック(マンチェスターバイザシー)
助演女優 ヴィオラ・デイヴィス(フェンス)
助演男優 マハーシャラ・アリ(ムーンライト)
長編アニメ「ズートピア」
脚本賞「ララランド」
脚色賞「ムーンライト」

本年度ベスト10

2016年12月30日 映画
ご無沙汰です。
2016もあと2日、今年はうちの業界的に大激震が走りそりゃもうバッタバタな一年となったんだが、来年はどうなるんでしょう?右肩下がりが止まってくれないとキツいです(ノ_・。)。

そんな年末であるが、今年のベストテンを書いておきたい。


1位 この世界の片隅に
 戦争の最中にある日常をここまで丁寧に描くその姿勢とのんちゃんの声、そして生きることの尊さ大切さが身に染みた映画でした。「君の名は」にはない普遍性を感じたので今年のベストとしたい。

2位 DOGLEGS
 障害者プロレスというややもすれば差別だの不見識だのと規制される部類の興行を描いたドキュメント。これも生々しいくらい生きることの素晴らしさを映してた。日本社会の一部しかみてないと、自分の視野の狭さを痛感させられた映画でした。

3位 海よりもまだ深く
  「海街diary」からこっち是枝監督作品となると反射神経的に「良い!」と思ってしまっちゃうので見かえしてみたんだが、改めて良さに唸ってしまう。結局ぐずぐずな人間に俺は共感してしまうんだと思う(笑)。

4位 ヒメアノ~ル
 V6の森田君の演技が凄いと聞いてて観たら第一声から「あ、この人ヤバイかも」と警戒心を抱かせる声の感じとががホントに凄かった。サスペンスでエグい映画なのに最後はなんか涙が出た。原作を越える映画も珍しい。

5位 君の名は
 「この世界...」が普遍的ならこれは2016の今だからこその映画。5年後にみても今ほどの感動は得られないと思う。そういう意味ではもう少し上でもいいんだけどヒメアノールの方が好きだからしょーがない。

6位 シン・ゴジラ
 庵野はこれでようやくエヴァの呪縛から逃れられたんだろう。そういう意味でもエントリーさせておこう。みんな好きでしょ。

7位 聲の形
 「この世界....」を観るまではアニメ部門ぶっちぎりの一位でしたが.....でも今日本人に足らない部分はこういうところだと思う。青春映画ですが、子育てに疲れた奥様や仕事に忙殺されてる旦那さんこそ観るべき。優しくなろうよ。

8位 ハンズ・オブ・ラブ
 自由の国アメリカといえどもやっぱり差別の時代があって、いや、今でも見えないだけでそういうのはあるんだろうけど、でもそういう壁をひとつひとつ壊していく人達に周囲は感動し、応援するんだよな。同性愛版「アイアムサム」的お話し。ジュリアン・ムーアも良いカンジでおばちゃんになってきたね。よかった。

9位 デッドプール
 ちょっと真面目な映画ばっかりなのでひとつくらいバカ映画を。8位とは反対なことを書くけどちゃんと規制しろ、アメリカ。こんな不謹慎な映画作らせるな(笑)

10位 ザ・ギフト
 2016大どんでん返し映画ナンバーワン。うん、ちょいしょぼいけど(笑)でも空気感とかとっても好きです。AMAZONで買おうかなと思うレベル。

まぁこんな感じです。
それではみなさん、良いお年を。
AMAZONプライムで放送してた「マイ・バック・ページ」を久々に再観。

5年前みたときの印象は↓これ
http://hamaotome.diarynote.jp/201107031010078934/

これまた随分と上から目線で書いてますね(笑)。
いまみたらちょっと印象違ったので備忘録として書いておく。

ストーリーは、当時の過激思想に影響されまくったジャーナリストの卵と赤軍に憧れる口だけ番長が、頭の中だけで考えたユートピアを作る為に小さな事件をおこして捕まるというもの。いやさ、実際は人の命が奪われてるので小さくもないんだけど、社会に与えた影響ってのは微少で、つまりは過激派にもなり損ねた半端物の話なのよ。

で、これが団塊の世代特有の話だと思ってたんだけど、どうやら違うと今回観て気づいた。
今のネットとかで罵倒したり人の揚げ足とって他人を不幸にするような事象をおこす奴らが言うところの
社会が悪い
政治が悪い
と原因を外に求めてクダを巻くあたりとホント同じなんだな。で、そんな鬱屈したダークな部分はみんな持ってたと。あぁ団塊の世代で過激派だった人はほんの一握りでほとんどの人達はそういう人を「格好良いなぁ」とか「羨ましいなぁ」とか、もしかしたら「けっ!バカじゃねぇの?捕まって死刑になれ!」と逆に気になってしまってたといったただの半端物の集まりだったんだ、と気づいたのです。
現在を生きる人がホリエモンやアイドルや世に出てる人達を見る姿勢と同じように、きっと彼らは過激派をそういう風にみてたのだ。

そう考えると最後の妻夫木の涙はあの時代でいうところの「総括」として大変正しくグッとくるオチになったと改めて感心した。

何を書いてるかわからなくなってきたので。ここまで(笑)
本年度ナンバーワン
「この世界の片隅に」鑑賞。

舐めてた。
ポスト細田守の最右翼新海誠の「君の名は」を、新鮮で若々しい映画と評した。既に時代遅れでオッサンな俺はもう中々感動できないでいるんだけど、今作が売れてるってことは若い子達はこれが大好きで心底感動できるってことなんだろう。それはそれで素晴らしいしそこまで感じられなかった俺はオーディエンスにもう席を譲る覚悟を持って

今観る作品

と評価した。
あーもう昔の作品を愛でて余生を過ごそうと思ってた。割とマジで。

で、なんか時間が空いたから何気にみた作品がこれだったのだが.....


大号泣

今更の戦争映画、しかも「火垂るの墓」が大嫌いな俺がここまで感情移入するとは思ってもなかった。
もうね、後半ずっと泣き通し。

すずの健気さと遭遇する不条理。これは戦争映画じゃない、今現在の生きにくい我々を描いてるんだな、と思って泣けるんだろうな。
やっぱオッサンはこれくらいの映画の方が腑に落ちるわぁ

湊かなえ最新作

2016年10月23日 映画
湊かなえ最新作
湊かなえ原作の「少女」鑑賞

原作は未読なのだが、どうなんだろ?これ。
ちょっと偶然が過ぎるというか伏線の回収の仕方が雑というか.....

監督は三島有起子、「しあわせのパン」の人か。NHKでドキュメンタリーとかを作ってたらしい。
だからか、なんか映画的機微が弱い。流れが悪いというか演出じゃなくって切り貼りした編集映像(まさしくドキュメントってそうだな)をみせられてる感じがした。

んーー期待してた分だけ残念
君の名は
コンブさん、知ってますよ!岸恵子ですね。

とプロローグを私信に使ってまで言いたいのは岸恵子の美しさ。でも彼女の一番輝いてたのは40後半からで、実は今でもお美しいのだ!

ということで(?)「君の名は」鑑賞。
最初に書いてしまえば、京アニ渾身の劇場作品は”らしさ”に溢れる良作だった。

中盤までの「時かけ」「転校生」調の入れ替わりSF....散々予告編でみせられてたシークエンスの作り込まれ感とリアリティはちょっと唸った。
後半の隕石災害や時空の歪みあたりはお話し的に相当無理があるし、2人の年代の違いに気づかないのは明らかにおかしい、テレビとか観るだろうがよ。
全体を捉えれば、はっきりいってご都合主義、それを疾走感ある演出で誤魔化しているといっても過言ではない。しかも町の一大事に行き当たりばったりで荒唐無稽な策でただただ突っ走る。そんな映画だ。

にも係わらず、俺は劇場で涙を堪えることができなかった。
この涙はあの日、そう、2011年3月11日から続いたテレビ映像を観て、被災地の方々に「頼む助かってくれ!」と心底願い祈った”想い”が呼び起こされたから。
乾電池が売り切れて、宅急便の届くのが多少遅れたくらいの被害しかなかった俺なんかはホント祈るしかなかった。行方不明の家族が再会した、だの犬が助かった、だのそんな小さな幸運をホントはすごい被害に遭ってらっしゃる方々を片目つむりながら喜んだ。じゃないと絶望を感じただろうから。

この映画はファンタジーである。絶望を知らない若い主人公が町を人を守ろうとする姿は、稚拙で無謀だ。
それでも良いじゃないか。いやだからこそ良かったと言い切りたい。
あの日助けられなかった多くの人を助けてくれてありがとう。

結構入ってる作品らしいが、ジブリ作品のように何年も語り継がれて残る映画じゃないかもしれない。でも、色あせるってのはつまりそれがとても瑞々しいってことの裏返しなのだ。そんな儚さも持ち合わせてる本作はまさしく「今、観ておかねばならない作品」になるんじゃなかろーか。
じじいになって気づく若さの尊さよ。
新海監督にも言いたい、この映画を作ってくれてありがとう、と。
久々に再観。イーストウッド翁は「人生不平等で理不尽で偶然という名の神に振り回されるものなのよ」という真理を皮肉含めて描きたかったのがわかりました。ジジイ、すごい。
15年前、初見のとき、「脚本的には穴だらけだがそれを補って余りあるキャストの演技で体裁は整ってる」とチョー上から目線でレビューした己をぶん殴りたい。

救いようがない中身なんだけど、これは許せて「ダンサーインザダーク」は許せないのはなんでなんだろう?
「ピンクとグレー」鑑賞

タイトルはこの映画宣伝のマクラ。
予告編を観て「あぁなんか大どんでん返しが62分後にあるんだろうな」とは思って観てたが全体で120分のほぼ中盤でどんでん返しがあるんだったら、大オチでもないだろうし、なんなんだ?と思って鑑賞。おかげで前半は全く集中できず。(笑)
バレエシーンとジャニーズの自殺から始まるプロローグはまぁ及第。その後過去に戻ってから主演の3名が如何に過ごしたか?を前半部で描くのだが、まぁ凡庸な青春映画で展開する中、菅田将暉くんの演技が光る。相手のジャニーズの子と夏帆は可も無く不可も無くって感じ。
高校時代がメインだからもうちょっと若い役者を使えばいいのに、とか
伏線然としたカット割りやカメラワークがしつこいなぁ、とか
展開がちょっと古くさいな、とか
菅田君以外があまりにアレだったので「62分の衝撃みたらやめよう」と思ってたら.....アナタ!びっくりした、ホントに衝撃的で「え?」と声が出てしまった(笑)10分くらい混乱し頭の整理がついた時には画面がモノトーンになってて62分より前の物語との対比が鮮烈に感じることができた。

全体をみると、まぁその62分が一番の盛り上がりでその後は頑張りつつも落ちる一方なんでなんだかなぁな点もなきにしもあらずだけど、この原作を書いたのがnewsの子でそれが処女作と聞き、ちょっと感心した。

まぁ普通よか面白い寄りって感じ。

セトウツミ

2016年8月25日 映画
セトウツミ
https://www.youtube.com/watch?v=MekyEgsyoQs
この特報映像を観て面白かったら是非ご覧下さい、「セトウツミ」

元々は別館少年チャンピオンというドマイナー少年誌で連載されてたマンガを「まほろ駅前多田便利軒」の大森立嗣が原作にほぼ忠実に作った映画。
何が良いって若手で一番勢いのある池松壮亮くんと菅田将暉くんのW主演だろう。ふたりともかわいくてしょうがなくてただそれを愛でるだけでも酒が飲める。つまりこのキャスティングが決まった時点でもう成功が約束されてたようなもんだ。

大森監督は「まほろ」の松田のにーちゃんと瑛太でバディムービーのなんたるかを掴んだんだろう。話の間と二人の距離感の演出が絶妙で心地よかった。

元来1話読み切りの原作なので、映像も15分の短編テレビドラマとして作るのが正解でいきなり映画になって尺大丈夫か?と思ってたがなんのなんのキッチリ一本の映画でまとまってました。

いや楽しめた。

久々のシャマラン
「ヴィジット」鑑賞

「サイン」からこっち、ハッタリ打って肩透かしで茶を濁す塩っぱい映画作りでお馴染みのシャマランさんの「ヴィジット」を観る。
「ハプニング」で心底嫌いになったのでもう観ることもないだろうとは思っていたんだが、そこばAMAZONプライムいやだったら辞めれば良いやと鑑賞。
低予算であるにも関わらず、いや低予算だからこそのチープ感とPOVを上手に使ったカメラワークは今回はプラスに働いていて、全体をシャープにみせる。上映時間が90分てのも良い方向に作用してると思う。

親子の確執がなんらかの悶着を生むのか?と思ったらそこから話は変節しクラシックなサスペンスになろうとは!
で最後の昔のVTRでグッとさせといてーのタイラーくんのラップ。もう最高(笑)

久々によかったシャマラン映画だった。
どんでん返しはもういらない。今度はちゃんとゴシックホラー作ってみたらいいのに。ラップ有りで。

Amazon prime

2016年8月10日 映画
Amazon prime
Amazon prime
Amazon prime
「マスク」のキャメロンディアス、「ゴースト」のデミムーア、「リッチモンドハイ」のフィービーケイツが無二に可愛く映ってるのにあとの映画はからっきしだめなのはどうしてなんだろう。
旬が短いのか取り方がダメなのか。

打ち切り

2016年7月17日 映画
打ち切り
打ち切り
「アメイジングスパイダーマン3」が打ち切りになったそうな。
全然知らんかった.....

かわりに新シリーズ「スパーダーマン/ホームカミング」が製作されるそう、ピーターパーカー役はトムホランド。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でスパイダーマンやった人ね。

んんん〜〜〜〜〜.....サムライミ版よりか興行収入良くなかったようだけど、少なくともアメージングの2は歴代の中でも屈指の良作だったのと、アンドリュー・ガーフィールド@ピーターパーカーをもっと見たかったのに.....(´・ω・`)ショボーン
あと心の王子様デイン・デハーン様も見納めなんだろうかねぇ??

今度のホームカミングはタイトルからしてPOPな感じ。主演の年齢をみてもアメージングより若い作品になるのかしら?
大丈夫か?

柘榴坂?

2016年7月3日 映画
「柘榴坂の仇討」鑑賞

桜田門外の変で大事な主君井伊直弼が暗殺された志村金吾はあだ討ちの密命を受ける。仇を討つまで死ぬことも許されず13年、時は明治を迎えていた....

まず最初に違和感があったのが主役中井貴一の年齢設定、最後のシーンで40歳だったので、27歳。さすがに50歳で27はないだろう。阿部ちゃんと同い年くらいだったという設定ならもうちょっと若いのいなかったのか?
あと、途中でミサンガが出てくるんだけど、あれは時代考証してるんだろうか?なんか唐突で違和感があった。

とはいうものの、さすが浅田次郎作品、江戸末期の武士の悲哀と生き様をちゃんとい書いてて見応えがあった。
映像も初めての時代劇にも関わらずまぁそれなりに破綻なくとれてた。一部セットがちゃっちいかったがそれは金が無いのでしょうがないことにしておきましょう。


今年一番

2016年6月18日 映画
今年一番
「ビューティー・インサイド」鑑賞

家具職人のウジンは18歳の時から目覚めると全然別人になってしまうという奇病(?)を患う。29歳の現在は奇病を受け入れ販売は事情を知ってるサンペクに任せて、他人と接しなくても済む家具設計を生業にしていた。そんなある日、自分の家具店で働くイスを見かけて一目惚れする....

はじめに書きますが、↑このSF設定...”繰り返しモノ”というのは結構昔からある。「50回目のファーストキス」もそうだし「恋はデジャブ」「ガチボーイ」にしたってそうだろう。また不本意に異形になってしまうって設定も「美女と野獣」カフカの「変身」等々、アウトラインだけみると特別オリジナリティがあるわけでもない。
でも、序盤でウジンの状況を面白おかしくきっちり描き、中盤よりはラブストーリーとしてじっくり作り上げるといったタイムラインの構成がオーソドックスで良いのと、細かい演出で「あ、この人は邦画にもリスペクトがあるな」と感じさせてくれる点が素晴らしく、映画として完成度が高く思わず唸ってしまった。

ともかく素っ頓狂な設定にも関わらずチョー面白かった!!
ラブコメ部門本年度一位!!今のところ!


あ、最後にひとつだけ引っかかった点。起きたら顔も性別も国籍も変わる人が外国に行ったらいかんだろ。パスポートどーなってんだ?(ーー;)
真梨ワールドの心地悪さ
5人のジュンコの真梨幸子の作品でHURUで公開されてた時からすげー興味があったんだけど、これだけのために会費払うのもバカバカしいのでDVDになるまで待っていた。
で、感想はさすが嫌ミスの女王、すげー面白かった。やっぱあれね、スポンサーとか放送コードとかそんなもんに縛られてるからテレビドラマは面白くないだけで才能ある人はやっぱいるんだな、ということが良くわかった。

原作でのフジコはアスペルガー的素養からの境界性人格障害を発症したような、相手に対する思いやりの気持ちが欠損したまぁある意味彼女にとっては自分が幸せになる為に当然で正しい行動原理で動いてるあたりが不気味であり、悲劇的であったのだが、ドラマの方はもうちょっと人間らしい思考の持ち主になって虐待の「負の連鎖」がモチーフになってる。で、”例のあの人”に”あの人”を○○させて締めることで”例のあの人”こそ黒幕だった!という感を大きくさせてる。
まぁこっちの方が一般向けで解りやすいとは思うけどね。

同じ嫌ミス作家、湊かなえと圧倒的に違う点は真梨氏はキャラクターを愛してない、というか徹底的に離して見てる点。同調を求めないので感動はできないけど、興味をそそるといった感じかな。湊氏の方がまだ自分の内部からキャラを作ってる気がする。
まぁこのあたりは好みだろうし、もしかして真梨氏も自分の中の人格を書いてるのかもしれないけど。でもフジコみたいなキャラクタだったらそれはそれで恐い(笑)。

キャストはやはり尾野真千子が良かった。ちょっと過小評価してました。あと子役の小野花梨と川島鈴遥が上手かった。谷村美月よりうまかったのでびっくり。こういうとこでも日本のドラマもバカに出来んと思いました。

面白かった!

ストーカー大集合
「さんかく」鑑賞。

百瀬と同棲中の佳代の元に佳代の妹、中三の桃が転がり込んでくる。元々マンネリだった二人は天真爛漫で無防備な桃に振り回され、百瀬はだんだん桃を気になり始める......


タイトル通りの三角関係を描いたラブコメ。でも監督が吉田恵輔なだけあって一筋縄には行かないダークな要素満載。出てくるやつが全員ストーカーという点(笑)、いや、正確にはちょっとバカで思い込みが激しいだけなんだろうけどね。
主演の高岡蒼佑はヤンキー感と地頭の悪さがにじみ出ててグッド、田畑智子も実際に包丁振り回して怪我してたよね?まさしくそんな役でぴったり。そんな中、桃役の元AKB小野恵令奈のビッチ小娘感が良い味だった。

あと、全然関係ない話だが主題歌の「空が白くてさ」を歌う”羊毛とおはな”のボーカル千葉はなさんはちょっとした知り合いでした。
過去形なのは去年36歳の若さで乳がんでなくなったから。
良い歌歌ってたのになぁ...・゜・(つД`)・゜・
海老蔵嫁のこともあるし、女子のみなさん、検診してね。

空が白くてさ
https://youtu.be/J5Q3VJCCzfg 

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III鑑賞

テレビ・劇場版の所謂「機動戦士ガンダム」の前日譚を描いたマンガ「ジ・オリジン」のアニメ作品の第3弾。2作目でも感じたんだけど、シャアの声優が田中真弓からいきなり池田秀一ってのがやっぱとっても違和感がある。
もう年寄りだから覇気が無いのと喋るスピードがちょっと遅いので他の若手声優とリズムが悪い。

あとこれをみて確信した。ガンダムUCから10年、日本はジャパニーズCGアニメをようやく確立したな。
ハリウッドのCGアニメにはないコストと描写のバランス?カートゥーン感?が良い。

話自体はシャアがマスクをするくだりが原作と違っていたがこれはこっちの方が良かった。なんか謀してる感が出てるし。

これ、あとどれだけ続くかわからんけど、どうせならガンダム本編もリメイクすればいいのにと思いました。

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