コメディ映画のキモはなんだろう?
「間」か?「しゃべくり」か?はたまた見た目のインパクトか?

「裸のガンを持つ男」のレスリー・ニールセン
「ミスター・ビーン」のローワン・アトキンソン
「ビバリーヒルズ・コップ」のエディ・マーフィー
「オースティン・パワーズ」のマイク・マイヤーズ
「ポリス・アカデミー」のジョージ・ゲインズ(^_^;

動の笑いと静の笑い、色々スタイルがあるが共通して言えるのは「キャラが立ってる」ということだ。そういうキャラクターがいないとコメディは成り立たない。
で、この「アンダーカバー・ブラザー」、同時期にビデオ販売されてる「ジョニー・イングリッシュ」や「アリ・G」と同じようなよくある設定(マヌケな諜報員のドタバタコメディ※「アリ」は国会議員)なのだが主人公が立ってないのだ。
これは致命的である。
加えてストーリー根幹が「白人の黒人差別からの解放」なのだが、ここに拘りすぎてしつこいのが気になった。また、伏線がきちんと消化されてない点、小道具の使い方もイマイチ雑だったのがマイナス要因だったと言える。コメデイだからいい加減でいいわけはないのだ。

しかしながら敵役のクリス・カッタン(クリス・タッカーではない)が程良いキチガイっぷりを発散してくれてたのと、俺のデニース・リチャーズのお色気たっぷり堪能できたのと、ほんまもんのジェームス・ブラウンが出演してたのと、はじめて黒人の独りボケツッコミを見られたので(新喜劇ばりに上手だった(^◇^;))よしとしよう。
あ、あと、制作サイドに望むのは、パート2を作るなら是非もうちょっとまともなパロディをお願いしたい。「燃えよドラゴン」をパロるときは是非ウッチャンをアドバイザーとして迎えてもらいたい。

62点。

※黒人ってマヨネーズ苦手だったのかーはじめて知った。
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繭の中 充つる吾の身を 擦合し
 果てなく果てる遠果ての果て

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