テレビドラマに出てくるキャラクターってのはどうしてもステレオタイプになりがちだ。不特定多数を対象にしなければならないのでしょうがないのだけど、ベタな演技&演出はなんとかならんか?と常々思っている。
で、「アウト」だが、そんなステレオタイプの犯罪映画と思いきや爽快感のある、ある意味上質のコメディ映画という印象を持った。特に主演の原田美枝子が、
エクセレント!
であった。田中美佐子にゃー絶対この「影」の部分は演じられないだろうし、テレビの演出家ではこの空間と間をつくることは出来ないと考える。
また脇を固める俳優陣が豪華だ。室井滋、倍賞美津子、香川照之と主役級の名優はきっちり仕事をして、若手注目株の西田尚美が見事にバカオンナ役を演じ、寛平ちゃんが「異物」としての男性を上手に演じきった。
原作のドロドロ感を薄めてオンナの「再生」という点に重きを置いたプロットは成功していると思う。血生臭く、重厚にすればリアリティが出るわけじゃーないのだ。
内容は今更ながらなので端折るが、テレビとは違った結末が用意されてて、俺的にはこっちのほうがしっくりきた。
一般的には評価が低いようだが、その評価の分かれ目は原作を忠実に再現してるか?というところであろう。原作はたしかに「アウト(=脱出)」という題名通りの傑作である。しかし、原作は原作として映画でアレンジするというのはそれはそれでかまわない。要はキチンと「映画」になってればいいのだ。
そういう点で俺は評価したいと思う。
平山秀幸、「魔界転生」なんかつくってないでこういうのをつくるように。
しかしオンナは恐い。
ってまぁこれが本音の感想なんだけど(^_^;。
73点(イケてる原田美枝子への加点含)
********
終業時間 まだ強い陽に 押し出され
薄いネオンは はや夏の香
で、「アウト」だが、そんなステレオタイプの犯罪映画と思いきや爽快感のある、ある意味上質のコメディ映画という印象を持った。特に主演の原田美枝子が、
エクセレント!
であった。田中美佐子にゃー絶対この「影」の部分は演じられないだろうし、テレビの演出家ではこの空間と間をつくることは出来ないと考える。
また脇を固める俳優陣が豪華だ。室井滋、倍賞美津子、香川照之と主役級の名優はきっちり仕事をして、若手注目株の西田尚美が見事にバカオンナ役を演じ、寛平ちゃんが「異物」としての男性を上手に演じきった。
原作のドロドロ感を薄めてオンナの「再生」という点に重きを置いたプロットは成功していると思う。血生臭く、重厚にすればリアリティが出るわけじゃーないのだ。
内容は今更ながらなので端折るが、テレビとは違った結末が用意されてて、俺的にはこっちのほうがしっくりきた。
一般的には評価が低いようだが、その評価の分かれ目は原作を忠実に再現してるか?というところであろう。原作はたしかに「アウト(=脱出)」という題名通りの傑作である。しかし、原作は原作として映画でアレンジするというのはそれはそれでかまわない。要はキチンと「映画」になってればいいのだ。
そういう点で俺は評価したいと思う。
平山秀幸、「魔界転生」なんかつくってないでこういうのをつくるように。
しかしオンナは恐い。
ってまぁこれが本音の感想なんだけど(^_^;。
73点(イケてる原田美枝子への加点含)
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終業時間 まだ強い陽に 押し出され
薄いネオンは はや夏の香