「ブルークラッシュ」鑑賞

ハワイ、オアフ島ノースショア。 そこは世界中のサーファー達の聖地。
天才サーファーとして名を馳せたアンは世界最高峰の大会”パイプライン・マスターズ”に向け練習に励んでいた。しかし過去の大けがが脳裏に焼き付き思うようにライディングできない。
焦る彼女の前にフットボールのスター選手マットが現れ恋に落ちる。サーフィン一色だった彼女はマットに夢中になりサーフィンへの情熱がなくなってきていた。
そんな彼女を二人の親友が苦々しく見ていた......

天才スポーツマンが挫折し、一時はその競技を諦めようとするも周りの親切な人に助けられ再起する。
↑という、スポコンものの王道を行くプロット。
これだけで結末は想像できるだろうし、映画はまったくこの通りの展開を見せるのだが(笑)、”女の子”と”サーフィン”という設定のおかげでとても明るくそしてスリリングな映画と相成った。

CG全盛のこの時代、ホントの波を使った体当たりの撮影はサーフィン未経験の俺すら「すげぇ!」と思わせたのだから経験者が観ると鳥肌ものだと思われる。
とにかくカメラワークがすごい。パイプラインをくぐり抜けたり波に呑まれるサーフィンの視線のカット、水面ギリギリから波しぶきを上げながらスローで追いかけるカットといった”動”と波待ちの静寂、オアフの優しい潮風といった”静”が見事に表現されててステキ。音楽もそれに合わせてヤングな感じ(笑)でグッド。
また、サーフィン映画といえば「ビッグ・ウェンズデー」が真っ先に思い起こされるが、それよりも湿っぽくなくサラリとした感覚に仕上がっている点も良い。これは女の子が主人公であることが大きいと思う。

観ると元気になる、ってのがスポコンものの正しい鑑賞目的であるとするとこの映画は百点満点である。惜しむらくはフォーリンラブする相手がこれまたアメリカ映画らしくマッチョなとこ。
結局は筋肉かよ!とブヨブヨの腹をたたえた40手前の東洋人の淡い夢をポッキリ折った罪は重い(笑)

62点

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