LIMIT OF LOVE 海猿 鑑賞

 
パニックアクション映画ではない、デート映画である。

それも「これ見終わったらラブホでエッチだな」感見え見えのイヤラシイタイプのデート映画。
いやね、それが悪いなんてこれっぽっちも思ってないよ。古今東西、映画をデートのアイテムとして使うのは不変だ。俺なんかも若かりし頃、同じような下心を持ちつつ「ゴースト」なんぞを彼女と見に行ったもんな。

今度は「ポセイドン・アドベンチャー」のパクリか?と思いきやそんなに緊張感もなく(笑)安心してご覧頂ける映画となっている。
感情移入しやすいキャラ造詣と、これまたわかりやすい話の展開。そこに恋愛問題を絡めるという点を見て、さすがフジ、マーケティングは百点満点だなと唸りました。

ただ「1」でも感じたことなのだが、シークエンスごとに過去のパニック作品からのオマージュが多すぎるように思う。
「あーこうなるだろうな」と思ったらその通りに進行していく。(^_^;)
今作でのオリジナルは過去のパニック映画に加藤あいと伊藤某の生ぬるい恋愛要素を取り入れたことだろう。いや、それを言いたいがための海難事故だったのだな。だってタイトルが「LIMIT OF LOVE」だし。

海難救助を謳ってながら人命に対する敬意が欠落している点と、極限状態にいるはずの乗客描写が笑っちゃうくらいステロタイプだってとこが白けさせる点ではあるものの、前述したとおりデート映画としては及第点以上のデキであろうと思う。
CGを含めたアクションシーンもここにきてようやく見られるようになってきた。パジェット(え?(笑))邦画制作の最先端を行くフジ、本領発揮というとこだろう。

70点

...なーんか「アルマゲドン」と同じような印象なんだよなぁ(^_^;)

「感動した!」とか
「最高だ!」とか
「泣ける!」とか

いや、それはよくわかるんだけどさ。もっと泣ける映画もあるよ?と。感動したかもしんないけどこれが史上最高かよ?と。(笑)
なんかすげー勿体ないと思うのと、映画の扱いなんて所詮こんなもんか、という寂しさを感じてしまうんである、おっさんは。
この映画を観て泣く男子も多いと思うが、どうせなら「バック・ドラフト」観て泣きたいと思う。俺は。どっちかっつーと。

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