2軒目はいつもいくショットバー、ここも友人の経営しているバーである。
幸い今回は知り合いはいなかった(笑)。

「よう」
「おう」

軽く挨拶を交わしカウンターへ。
ドリンクメニューもなく、独りで切り盛りしているそのお店は築30年は経とうかという古ぼけたお店だ。だが、マスターの上っ面人柄に騙されて多くの人が集まる。
合コンで敗れた負け犬の反省会、取引先の愚痴を言う営業、騒がしい娘連中からカップルまで様々。その日は既に酔っ払ったサラリーマンが一人だけだった。

連れの女子にはテキトーにカクテル、俺はボウモアのロックをもらって乾杯。他愛もない話で盛り上がってたところ、横のリーマンが声をかけてきた。
「ボウモアとは渋いねぇ」

いや、バーに行って誰か他人の横に座ったらもう友人である。話にはどんどん絡んでいくのは信条ではあるんだけど、既にへべれけ状態の独り言とも区別のつかない人の話に真剣に付き合うのも疲れるのでテキトーに相づちを打ってた。
彼女も気を遣って相づちを打つもんだからそのオヤジ、チョーシこいて色々エロ話にもっていこうとする。

ばかやろう!俺ですら猫被ってシモネタは極力控えてる状態だってのにズケズケと踏み込みやがって!羨ま.......し、シツレイじゃないかっっ!!!!(-_-メ;)

あんまり相手しないほうがいいよ、と制するがオヤジの暴走は止まらない。
で、詳細は忘れたが俺すらドン引きするような一言をのたまった。

かわいいねぇ、おっぱい大きいねぇ

くらいなら笑って流せるが(え?流せませんか?(笑))具体的なエロいことを初対面の、しかも自分と同じ立場の客に言い放つことは何事か?
彼女の立場もあるが、なにより連れて来た俺の沽券に関わる。初めてみる顔だったが一言ガツンと礼儀っちゅーものを教えてやらんとなとオヤジの方を振り返るが早いか、マスターが静かに
「お客さん、それを女性にいっちゃダメだよ」
と凄んだ。

ちなみにここのマスターはゲッツ板谷さんにクリソツな強面である
http://www.getsitaya.com/ の左端参照

こんな男に静かに言われたらビビるよなぁ(^^;;;
まぁ本人は俺と双璧を成すオナニストでヘタレであることは秘密だ(笑)

酔っ払いは借りてきた猫のように静かになり代行を呼んでいそいそと帰っていった。

マスターにお礼をしたあとそのお店を出て、駅に向かう。
終電までもうちょっと時間があったのでもう一軒寄ることにした。

つづく

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