たまげた続編というもの
「SAW3」鑑賞

女性外科医リンが目を覚ますとそこは工場跡地、そのベッドには末期ガンのジグソウが横たわってた。傍にいたアマンダが彼女に言う。「あるゲームが終了するまでジグソウを生かしなさい。それがあなたへのゲームよ」。時を同じくして箱の中では一方のゲームの主人公、ジェフが目を覚ますのだった.....
 
インディーズシチュエーションスリラーの傑作「SAW」(http://www.diarynote.jp/d/38325/20041102)、続編でジグソウというキャラを掘り下げ新境地をひらいた「SAW II」
(http://diarynote.jp/d/38325/20060129)に続き三作目である。
まぁ続編というのは大概出来が悪いと相場が決まってるもんだ。
事実、「2」はハリウッド製サスペンス作品としては及第点であるものの「1」に比べると熱量もパワーも落ちててちょっと失望した。
だから「3」が公開されてもそんなに期待はしてなかったのだが....

やられました。m(_ _)m

どんでん返しを控えて落ち着いた演出をするという「2」の手法を掘り下げて更に重厚なドラマを持ってくるあたり、そしてそれが「1」と「2」を総括し、失敗作だと思われた「2」に具体的な正当性を持たせてしまうあたり、お見事としか言いようがない。
まさか「saw」シリーズで家族や愛について教えられるとは思わなかった。リー・ワネルは今後ハリウッドを代表する脚本家になるだろう。

ジグソウが死んだことで「saw」は完結をみた。
ジェイソンやフレディじゃないんだから「実は死んでませんでしたー」ってオチはあり得ないし、「saw」自体がジグソウのアイデンティティーのたまものであるからスピンオフ制作も難しいと思われる。
となると残されたのは「saw・0」或いは「saw・ビギニング」だな。「3」の劇中それっぽいフリもあったし、ここまで人気出た作品を終わらせたりはしないはず。

「1」と「2」、面倒なら「2」だけでも復習して観ると「ほっほーー!」と感心することができるでしょう。
あと、前作に増して”痛そうな”シーンがてんこ盛りなんでグロいの嫌いな人は注意が必要です。

面白かった。

85点

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索