「ハンニバル・ライジング」鑑賞

リトアニア、戦争でレクター城を追われたハンニバルら一家は近くの空き家に逃げ込むのだがそこも戦場になり両親が巻き添えで死に、逃げる兵士らに唯一の妹も殺されてしまう。その後、孤児院に収容されるも親戚のいるパリへと逃亡するのだった....

 
「羊たちの沈黙」のレクター博士がどうしてあんなキチガイになってしまったのか?少年時代から青年時代のレクターを描いた本作は、なるほどそういうわけでカニバリズムになっちゃったんですか、という説明はあるものの、どうにも説得力がない。監督もそれに気付いてか、無意味に妹の死に様をフラッシュバックさせるなどイチイチ興を削ぐ演出をする始末。あのね、小さい女の子が残虐に殺されるのを何度も見たい奴なんていないでしょーが。
加えて...というか、ここが一番ダメなところだが途中から出てくる日本人未亡人とその描写が「キルビル」並みに無茶苦茶なのでついには一連の”レクターシリーズ”とは違う作品として捉えた方がまだしっくりいくほどに落ちてしまう。
なんなんだ?あの鎧は。(ーー;) ナチが出てきたから悪の枢軸繋がりで日本なんだろーか???

プロローグとエピローグの世界観が「オーメン」ぽくって良かっただけに惜しい。
素直にリトアニアを舞台にして独ソ戦の悲惨さを中心に描けば説得力を持った映画になったと思われるのだがなぁ.....
試写だったからよかったが、金払ってまで観る価値あるかっつーとビミョーである。

44点

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