アルジェントの角川映画というもの
2007年9月17日 映画
TSUTAYAが百円均一だったので80年代ホラーを中心に借りてみる。
今にして思えばこの時代は70年代のアルジェントからのイエロームービーとハリウッドF/Xが融合をはかろうと化学反応を起こしたエポックメイクな時代であった。
多くの映像作家がホラーにその活動範囲を広げだし、文学性やリアリティだけでなくお笑いさえもその枠中で表現しようと模索したバトルロワイヤルを繰り広げていたのである。
中でも「死霊のはらわた」シリーズのサム・ライミや「悪魔のいけにえ」のトビー・フーバーはそのキチガイじみた才能をいかんなく発揮し、商業的にも大成功を収めることとなる。
で、その頃製作されたイタリアの巨匠ダリオ・アルジェントの佳作がこれだ。
「フェノミナ」
チューリッヒで連続殺人が起こった。捜査に協力する昆虫学者マクレガー博士は死体にある蛆が解決のヒントになると考える。その頃近隣の学校に転校してきたジェニファーは虫と話ができるという能力があったが、そのせで事件に巻き込まれていくのだった...
この映画は三文ホラーとはちょっと違う。
ホラーだがメインテーマを愛情とするだとか、主役の美少女をとことんいじめ抜くアイドル映画のスタイルをとるだとか、今では当たり前になっているホラーの形態をいち早く取り入れているのだ。それがホラーとしての作品性を高めたかは甚だ疑問であるが(笑)、特に本名で主演しているジェニファー・コネリーのこの世のモノとは思えなかった美しさとそんな美少女の悲鳴だけでこの映画の成功は約束されたといえるだろう。
久々に観たら結構笑えた。
往年の角川映画を観る気楽さがあったな。
53点
今にして思えばこの時代は70年代のアルジェントからのイエロームービーとハリウッドF/Xが融合をはかろうと化学反応を起こしたエポックメイクな時代であった。
多くの映像作家がホラーにその活動範囲を広げだし、文学性やリアリティだけでなくお笑いさえもその枠中で表現しようと模索したバトルロワイヤルを繰り広げていたのである。
中でも「死霊のはらわた」シリーズのサム・ライミや「悪魔のいけにえ」のトビー・フーバーはそのキチガイじみた才能をいかんなく発揮し、商業的にも大成功を収めることとなる。
で、その頃製作されたイタリアの巨匠ダリオ・アルジェントの佳作がこれだ。
「フェノミナ」
チューリッヒで連続殺人が起こった。捜査に協力する昆虫学者マクレガー博士は死体にある蛆が解決のヒントになると考える。その頃近隣の学校に転校してきたジェニファーは虫と話ができるという能力があったが、そのせで事件に巻き込まれていくのだった...
この映画は三文ホラーとはちょっと違う。
ホラーだがメインテーマを愛情とするだとか、主役の美少女をとことんいじめ抜くアイドル映画のスタイルをとるだとか、今では当たり前になっているホラーの形態をいち早く取り入れているのだ。それがホラーとしての作品性を高めたかは甚だ疑問であるが(笑)、特に本名で主演しているジェニファー・コネリーのこの世のモノとは思えなかった美しさとそんな美少女の悲鳴だけでこの映画の成功は約束されたといえるだろう。
久々に観たら結構笑えた。
往年の角川映画を観る気楽さがあったな。
53点