「シャッフル」観賞

ある木曜日、リンダに夫ジムの事故死の連絡が入る。あまりに突然の連絡にただ呆然とし眠りに就くが朝起きてみると夫は生きていたのだ。戸惑うリンダとそれを慰めるジム、曜日は月曜をさしていた......


ある事件(この場合は夫の事故死だが)を中心に時系列をバラバラにして物語を組み立てるというプロットはありがちではあるものの、ロジカルでアカデミックな感じがして俺は好き。「メメント」とか「パルプフィクション」とか。
今作も前日(水曜日)に起きた夫の事故死の連絡を聞く木曜日からスタートして、その前後を行ったり来たりすることで物語に深みを与えてることに成功している。
「メメント」と違う点は行ったり来たりするのが観客視点だけでなく主人公そのものである点。これで主人公が端から見たら悲しみのあまり精神異常をきたしたと勘違いされ枷が生まれるといったタイムパラドックス的要素も加味されひと味違った映画になってる点もまぁ及第点であろう。

と、褒められるのはここまでで、一つ一つのエピソードが中途半端でバラバラだったり、不倫秘書のクダリがぞんざいだったり、「結局殺したのは○○○じゃねぇか」というどっちらけのオチだったり、そのくせ取って付けたようにくだらないエピローグくっつけたりと、なんかもうプロット作った段階で満足しちゃったような映画好きの中高生が書いたような脚本にコーヒー吹いた。

まぁ監督が主演のサンドラ・ブロックを大好きなんだなぁってのはわかった。撮り方がエロいからな。
「イルマーレ」パクリのプロローグで当たり外れの判定が出来たはずなのに気付かんかったとは.....

38点

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