※注意※
今回はちょっとオタク入ってるので生理的に合わない人はみないほうがよろしい。
押井守
「一発寛太くん」「ヤッターマン」「オタスケマン」のタイムボカンシリーズで磨いた技術並びに演出力はテレビ「うる星やつら」シリーズで花開くこととなる。特に「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」は最高傑作の呼び声も高く、ギャグの中に垣間見える文学性は氏の名声を不動のものとする。
その後、「パトレイバー」シリーズ、そして「攻殻機動隊」シリーズにおいてはその文学性がさらに如実に表れるようになるのだが、このあたりがエンターテイメントと文学の分水嶺になるのだろう。わかる者にしかわからないアニメを「正しい」作品として発表する制作サイドの懐の浅さは、それが一生世界的には評価されることのないオナニームービーであるということを世間に発表しているようなものだ。いや、わかる(と、勘違いしてるバカ含む)人間もいるから相互オナニー映画か。
「イノセンス」ではそのことを理解してか、ジブリと手を結び、このチンチクリンオナニーアニメを一生懸命アナウンスしてる姿は滑稽以外のなにものでもないのだが、押井信者は最低3回は映画館に足を運ぶだろうから、興業目標も達成できることだろう。よかったね。教祖&信者
さて、随分と辛辣に書いたがそんな氏の近年の作品で唯一鑑賞に耐えうるものがこれだ。
「人狼」
昭和30年代の東京を舞台にした近過去(?)SFハードボイルド。
占領軍統治下の混迷から抜け出し、「高度経済成長」の名の下に強行された急速な経済再編成は、失業者の群れと凶悪犯罪の激増を生んだ。
これに対処すべく、国家公安委員会直属の実動部隊、首都圏治安警察機構、通称「首都警」の誕生を誕生させる。
その首都警特機隊に所属する伏一貴と「セクト」の活動家雨宮圭との恋愛と呼ぶにはあまりにも儚い関係をシャルル・ペロー版「赤ずきん」をモチーフに描く佳作である。
迫りくる「経済成長」時代から取り残される特機隊とセクトの断末魔は、狼にも赤ずきんにもなれず、ただ、その恩恵を享受してきた我々は見ておかねばならない。
「経済成長」時代が終わる今、日本人は次の価値を見いだすことができるだろうか?
74点。
***********
息をつき 眼前の君 見つむれば
桜色の痕 柔肌に咲く
今回はちょっとオタク入ってるので生理的に合わない人はみないほうがよろしい。
押井守
「一発寛太くん」「ヤッターマン」「オタスケマン」のタイムボカンシリーズで磨いた技術並びに演出力はテレビ「うる星やつら」シリーズで花開くこととなる。特に「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」は最高傑作の呼び声も高く、ギャグの中に垣間見える文学性は氏の名声を不動のものとする。
その後、「パトレイバー」シリーズ、そして「攻殻機動隊」シリーズにおいてはその文学性がさらに如実に表れるようになるのだが、このあたりがエンターテイメントと文学の分水嶺になるのだろう。わかる者にしかわからないアニメを「正しい」作品として発表する制作サイドの懐の浅さは、それが一生世界的には評価されることのないオナニームービーであるということを世間に発表しているようなものだ。いや、わかる(と、勘違いしてるバカ含む)人間もいるから相互オナニー映画か。
「イノセンス」ではそのことを理解してか、ジブリと手を結び、このチンチクリンオナニーアニメを一生懸命アナウンスしてる姿は滑稽以外のなにものでもないのだが、押井信者は最低3回は映画館に足を運ぶだろうから、興業目標も達成できることだろう。よかったね。教祖&信者
さて、随分と辛辣に書いたがそんな氏の近年の作品で唯一鑑賞に耐えうるものがこれだ。
「人狼」
昭和30年代の東京を舞台にした近過去(?)SFハードボイルド。
占領軍統治下の混迷から抜け出し、「高度経済成長」の名の下に強行された急速な経済再編成は、失業者の群れと凶悪犯罪の激増を生んだ。
これに対処すべく、国家公安委員会直属の実動部隊、首都圏治安警察機構、通称「首都警」の誕生を誕生させる。
その首都警特機隊に所属する伏一貴と「セクト」の活動家雨宮圭との恋愛と呼ぶにはあまりにも儚い関係をシャルル・ペロー版「赤ずきん」をモチーフに描く佳作である。
迫りくる「経済成長」時代から取り残される特機隊とセクトの断末魔は、狼にも赤ずきんにもなれず、ただ、その恩恵を享受してきた我々は見ておかねばならない。
「経済成長」時代が終わる今、日本人は次の価値を見いだすことができるだろうか?
74点。
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息をつき 眼前の君 見つむれば
桜色の痕 柔肌に咲く