プロレスエレジーというもの
2005年1月28日 映画
プロレスを八百長だと笑う人がいる。
日本においてはそういう人の方が多いという事実を、テレビのゴールデンから馬場が消えたときにプロレス原理主義者たちは気付いてたはずだ。
しかし、彼らはそれでもなお馬場を可愛がり猪木に陶酔した。
現実逃避ではない。60分一本勝負以外のレスラーの生き方に感銘したからなのだ。
ブロディも鶴田もアンドレも冬木もこの世にはいない。メジャー団体は分裂縮小の一途をたどり、総合格闘技に押されっぱなしだ。
でもスピリッツは生きている。
冴えないリストラサラリーマンがその退職金をつぎ込んだのも、
400戦負け続けてプロレスをやめてもスクワットを続けてたのも、
なにをやってもダメな男がそれでもなお業界にかじりついて生きてたことも、
ダフ屋のくせに売れないマイナープロレスチケットばっか扱ってたことも、
既に「マイナー」に成り下がった「プロレス」を愛するが故なのである。
ということでこの映画、プロレスを愛する側からの愛あるアプローチであるのだが、いかんせん小ネタがマニアックすぎてシロートさんには半分も笑えないという、観客を選ぶ映画である。
俺なんかクライマックスの妻(筒井真理子:すげーステキ)とのシーンには思わずグッときちまったが、プロレス=相手の技を受けてナンボ、という不文律がわかってないと夫婦のかね合いがボケてしまい、肩すかしをくらう危険性も感じてしまった。
とはいうものの、田口トモロヲの40オーバーとは思えない肉体改造とまだあどけない伊藤歩と蒼井優を拝めるだけでも儲けもんの映画だと思う。
まぁそういう観方もマニアックっちゃーマニアックなんだけどさ。(笑)
53点
日本においてはそういう人の方が多いという事実を、テレビのゴールデンから馬場が消えたときにプロレス原理主義者たちは気付いてたはずだ。
しかし、彼らはそれでもなお馬場を可愛がり猪木に陶酔した。
現実逃避ではない。60分一本勝負以外のレスラーの生き方に感銘したからなのだ。
ブロディも鶴田もアンドレも冬木もこの世にはいない。メジャー団体は分裂縮小の一途をたどり、総合格闘技に押されっぱなしだ。
でもスピリッツは生きている。
冴えないリストラサラリーマンがその退職金をつぎ込んだのも、
400戦負け続けてプロレスをやめてもスクワットを続けてたのも、
なにをやってもダメな男がそれでもなお業界にかじりついて生きてたことも、
ダフ屋のくせに売れないマイナープロレスチケットばっか扱ってたことも、
既に「マイナー」に成り下がった「プロレス」を愛するが故なのである。
ということでこの映画、プロレスを愛する側からの愛あるアプローチであるのだが、いかんせん小ネタがマニアックすぎてシロートさんには半分も笑えないという、観客を選ぶ映画である。
俺なんかクライマックスの妻(筒井真理子:すげーステキ)とのシーンには思わずグッときちまったが、プロレス=相手の技を受けてナンボ、という不文律がわかってないと夫婦のかね合いがボケてしまい、肩すかしをくらう危険性も感じてしまった。
とはいうものの、田口トモロヲの40オーバーとは思えない肉体改造とまだあどけない伊藤歩と蒼井優を拝めるだけでも儲けもんの映画だと思う。
まぁそういう観方もマニアックっちゃーマニアックなんだけどさ。(笑)
53点