ユルユルの青春映画というもの
2006年3月8日 映画 コメント (4)
「リンダ・リンダ・リンダ」鑑賞。
高校の軽音楽部に属する恵は、学園祭を前にしてメンバーの怪我をきっかけにメンバーと衝突、バンドは空中分解してしまう。残ったメンバーと共になんとか演奏したいと考え苦肉の策でブルーハーツのカバーを演奏することにしたまではよかったが、ヴォーカルがいない。落ち込むメンバーの前に韓国からの交換留学生ソン通りがかる......
ブルーハーツとガールズバンドというトピックから「ウォーター・ボーイズ」や「スゥイング・ガールズ」的な青春コメディと勘違いされるかもしれないがそうではない。
青春ど真ん中といえば高校時代、その高校生活の最大のセレモニーといえば学園祭。
そんなセイシュンの濃縮された誰もが体験した一部分を丁寧に切り取ったどちらかといえば緩い作品である。
まず登場人物が良い。
香椎由宇、前田亜季、関根史織の3人の描き方は等身大の女子高生をそのまま想像できる程のリアリティがある。それは3人の演技力ももちろんイイのだろうけど、ストーリーには直接関係のない伏線や行間の演出がとてつもなく良いのだ。
スーパーで買い物するくだりなんざ、山下敦弘恐るべしといった感じ。
しかしなによりイイのは韓国留学生役を演じたペ・ドゥナだ。
”相手解った気になる。”というのは青春時代誰でもかかる麻疹みたいなもんだが、これを韓国人と日本人という別軸を加えることで分かりやすく且つ説得力を持たせることに成功している。また比較的おとなしめな映画の中でペ・ドゥナは唯一最高のコメディリリーフ役を担っている。
カラオケボックスでのシークエンス、ブルーハーツの練習中、どーにもうまく行かなくてハングルで好きな歌を熱唱したり、他人の色恋に物怖じせず土足でズンズンと踏み込んでいくあたり、韓国民の国民性と捉えることもできるだろうけど「パッチギ!」のようなイデオロギーを出さずに上手に処理している。
このペ・ドゥナで笑うだけでもこの映画を観る価値はあろうが、やはりみなさんが思い出として持っている”あの時代”を反すうしてキュンとするのが正しい鑑賞法ではなかろーか?と思う。
「スゥイング・ガールズ」よりか好きだな、俺は。
72点
*********
全然関係ないハナシだが、「ブローバック・マウンテン」ではなくて「ブロークバック・マウンテン」なのだなぁ。昨日はじめて気付いた(笑)
今までずっと”ブローバック”だと思ってた。(^_^;)
興味ない作品にはなんともいい加減なことか>俺
高校の軽音楽部に属する恵は、学園祭を前にしてメンバーの怪我をきっかけにメンバーと衝突、バンドは空中分解してしまう。残ったメンバーと共になんとか演奏したいと考え苦肉の策でブルーハーツのカバーを演奏することにしたまではよかったが、ヴォーカルがいない。落ち込むメンバーの前に韓国からの交換留学生ソン通りがかる......
ブルーハーツとガールズバンドというトピックから「ウォーター・ボーイズ」や「スゥイング・ガールズ」的な青春コメディと勘違いされるかもしれないがそうではない。
青春ど真ん中といえば高校時代、その高校生活の最大のセレモニーといえば学園祭。
そんなセイシュンの濃縮された誰もが体験した一部分を丁寧に切り取ったどちらかといえば緩い作品である。
まず登場人物が良い。
香椎由宇、前田亜季、関根史織の3人の描き方は等身大の女子高生をそのまま想像できる程のリアリティがある。それは3人の演技力ももちろんイイのだろうけど、ストーリーには直接関係のない伏線や行間の演出がとてつもなく良いのだ。
スーパーで買い物するくだりなんざ、山下敦弘恐るべしといった感じ。
しかしなによりイイのは韓国留学生役を演じたペ・ドゥナだ。
”相手解った気になる。”というのは青春時代誰でもかかる麻疹みたいなもんだが、これを韓国人と日本人という別軸を加えることで分かりやすく且つ説得力を持たせることに成功している。また比較的おとなしめな映画の中でペ・ドゥナは唯一最高のコメディリリーフ役を担っている。
カラオケボックスでのシークエンス、ブルーハーツの練習中、どーにもうまく行かなくてハングルで好きな歌を熱唱したり、他人の色恋に物怖じせず土足でズンズンと踏み込んでいくあたり、韓国民の国民性と捉えることもできるだろうけど「パッチギ!」のようなイデオロギーを出さずに上手に処理している。
このペ・ドゥナで笑うだけでもこの映画を観る価値はあろうが、やはりみなさんが思い出として持っている”あの時代”を反すうしてキュンとするのが正しい鑑賞法ではなかろーか?と思う。
「スゥイング・ガールズ」よりか好きだな、俺は。
72点
*********
全然関係ないハナシだが、「ブローバック・マウンテン」ではなくて「ブロークバック・マウンテン」なのだなぁ。昨日はじめて気付いた(笑)
今までずっと”ブローバック”だと思ってた。(^_^;)
興味ない作品にはなんともいい加減なことか>俺