アナログ技術のすばらしさというもの
2006年7月14日 映画
テレビゲームに本格的なCGが使われ全編フルボイスになったのはPS2からだろうか。それはそれで素晴らしい出来(FFとか)なのだけど、徐々に衰退するゲーム市場を見るとCGやフルボイスだけでテレビゲームが魅力的になるワケではないということを示している。
映画もそうだ。
ドルビーサラウンドやSFXが素晴らしく臨場感タップリだったとしてもその”場”に魅力がないとなんら意味がない。逆にモノラルモノクロの方が想像力をかき立てられのめり込むことができる場合もある。
「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」
ウサギから農作物を守る我らがウォレスとグルミットであったが、巨大ウサギが現れ住人が大切に育てた“巨大野菜コンテスト”用の巨大野菜を食い漁っていった。コンテストの主催者のレディ・トッティントンはあらためてウォレスに事態の解決を依頼するのだが......
前世紀の映像手法ダイナメーションを使いながらもクレイとは思えないその細かさと滑らかさで全米の度肝を抜いた前作3作の良いところを正しく受け継いだ良作。
今回は尺が90分と「ペンギン」や「危機一髪」の3倍のボリュームであるが間延びせず最後まで楽しめる作品となっている。
原題の「HE CURSE OF THE WERE-RABBIT」から想像できる通り狼男映画の祖「吸血狼男(THE CURSE OF THE WEREWOLF)」をモチーフに「キングコング」や「ジキル博士とハイド氏」テイストを上手に絡めながら製作されつつも、前作のようなシニカルさは影を潜め、近代映画(「マトリックス」や「サンダーバード」)パロディと挟むなど、どっちかっつーと子ども寄りにシフトしてる感がある。また、今回、ウォレスがちょっと喋りすぎってのも引っかかった。
なんつーの?MGM版初期の「トムとジェリー」と「トムジェリキッズ」の違いのような違和感がある、といったらわかりやすいだろうか? ってわからんか。(笑)
ただ、やっぱアナログを極めた先にある潔さとクレイでしかできない味わいは何事にも替えがたいのも事実。
その他、アテレコが欽ちゃんだの、キャラクターがイマイチかわいくないだの色々言われてはいるものの、幼少の時や子育てのさなかNHK教育のハイクオリティな番組の洗礼を受けた人は必ずや「ハウル」より1億倍楽しめると思う。
80点
映画もそうだ。
ドルビーサラウンドやSFXが素晴らしく臨場感タップリだったとしてもその”場”に魅力がないとなんら意味がない。逆にモノラルモノクロの方が想像力をかき立てられのめり込むことができる場合もある。
「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」
ウサギから農作物を守る我らがウォレスとグルミットであったが、巨大ウサギが現れ住人が大切に育てた“巨大野菜コンテスト”用の巨大野菜を食い漁っていった。コンテストの主催者のレディ・トッティントンはあらためてウォレスに事態の解決を依頼するのだが......
前世紀の映像手法ダイナメーションを使いながらもクレイとは思えないその細かさと滑らかさで全米の度肝を抜いた前作3作の良いところを正しく受け継いだ良作。
今回は尺が90分と「ペンギン」や「危機一髪」の3倍のボリュームであるが間延びせず最後まで楽しめる作品となっている。
原題の「HE CURSE OF THE WERE-RABBIT」から想像できる通り狼男映画の祖「吸血狼男(THE CURSE OF THE WEREWOLF)」をモチーフに「キングコング」や「ジキル博士とハイド氏」テイストを上手に絡めながら製作されつつも、前作のようなシニカルさは影を潜め、近代映画(「マトリックス」や「サンダーバード」)パロディと挟むなど、どっちかっつーと子ども寄りにシフトしてる感がある。また、今回、ウォレスがちょっと喋りすぎってのも引っかかった。
なんつーの?MGM版初期の「トムとジェリー」と「トムジェリキッズ」の違いのような違和感がある、といったらわかりやすいだろうか? ってわからんか。(笑)
ただ、やっぱアナログを極めた先にある潔さとクレイでしかできない味わいは何事にも替えがたいのも事実。
その他、アテレコが欽ちゃんだの、キャラクターがイマイチかわいくないだの色々言われてはいるものの、幼少の時や子育てのさなかNHK教育のハイクオリティな番組の洗礼を受けた人は必ずや「ハウル」より1億倍楽しめると思う。
80点