「デッド・コースター」を観ようと思ったが酒を飲んでしまったので頭が働かない。よってボケーッと「ブレードランナー」でも観ようかとDVDをセットした。

リンク先のリオ師匠から「最近レビューの得点が高い」とコメントをいただいたが、観てる映画をよく見ると過去の作品が半分以上。そうです、面白いとわかってて観てるから点数が高いんですね(笑)。

ということで「ブレードランナー」、久々に観たけど俺のような「サイバーパンクってちょっとカッチョイイんじゃねぇの?」と感じつつ学生の頃フィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」を読んだにわかSF好き人間にとって、おそらくこれこそ原型とインプリントされているはずである。

サイバーパンクの概念はより前からあったにせよ、それを映像化した「ブレードランナー」の商業的成功無くしては、それ以降の作品の世界観が大きく違ってた可能性があるからだ。現実に原作「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」の表紙絵は現在我々が考えるサイバーパンクのイメージとは大きく異なりシュールレアリズム的表現となってる。

つまりリドリー・スコットがレプリカントにルドガー・ハウアーを配し、美術をシド・ミードにお願いしなければ、「マトリックス」にしても「JM」にしても「攻殻機動隊」だって産まれてこなかった可能性があったのだ。
俺の大好きな「未来世紀ブラジル」も「ブレードランナー」のアンチとして制作されてることを考えるとどれだけ偉大な作品かということがわかるのではないだろうか。
 
 
アトムを代表とした空飛ぶ自動車が行き交う未来を描いた60年代、冷戦の影響か、エイリアンなど地球外からの脅威に怯える未来を描いた70年代を経て、荒廃した未来を描いてみせた80年代の代表作は90年代はおろか21世紀まで影響を与えている。
インターネットの爆発的普及も実はこの映画を観たエンジニアがサイバーパンクをケーススタディとしてるからこそなんではないだろーか?とすら考えてしまうのだな。

とまぁ難しいことを書いてみたがまぁ面白かった。

さて、今夏公開映画だが「日本沈没」は「海猿」の焼き増し作品を「黄泉がえり」のくさなぎくんと柴崎コウで作ったクソ映画であるから観る予定ないし、「ゲド戦記」は「千と千尋」で引導渡したジブリ作品だから観ないし、「デッドマン・チェスト」は子どもと女子で一杯な映画館に行く気にならんからしばらく観ないし、ちょっと気になる作品は劇場公開されてない。・゜・(つД`)・゜・
ほんと、つまらん夏だな、おい。

そーいえばキアヌとサンドラ・ブロックでリメイクした「イルマーレ」はいつ日本公開なんでしょうか?知ってる人いましたら教えてください。

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