9.11テロからこっち、元々ちょっとおかしかったアメリカが更にヒステリックになった気がする。
イラク侵攻やオイルメジャーによる原油の価格操作に代表される”他者を排除する”ことと”覇権を治める”ことの二大衝動のみでアメリカは動いているような気がしてならない。

「ユナイテッド93」

2001年9月11日、サンフランシスコ行きのユナイテッド航空93便はニューアーク空港を飛び立った。一方、管制センターではパニックが起こっていた。国内線数機がハイジャックされ航路から外れていったのだ。そのうち2機が貿易センタービルに激突したとき、93便の乗客は己の運命を悟るのだった。
 
 
ドキュメントタッチの構成、中盤からの緊迫感を無名俳優の鬼気迫る演技を基に高テンションで描ききった点は評価に値するだろう。
しかし、それを除けばアメリカ至上主義視点から一歩も出ない作品だ。
”テロは愚かである”ということをアメリカ側から書いただけのもの。その点、同じテロリストを描いた「ミュンヘン」とは対極をなす作品といえる。

画面に迫力があればあるほど、ドキュメンタリーの名を借りた恣意的なアンチアラブのプロパガンダ映画という印象を拭うことはできなかった。

感想が「テロってイヤねぇ(´・ω・`)」って思うだけの映画なんかいらない。
排除からはなにも生まれないのだ。アメリカが一番わかってるんじゃないのか?

40点

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