「UDON」鑑賞

亀山千広P&本広克行D&ユースケ・サンタマリアという「踊る大捜査線」シリーズの3人が再びタッグを組む。今回は監督の出身地である香川の名物うどんをモチーフにしたハートフルドラマ。

本広克行が押井守を模倣...じゃない、インスパイアしてることは本人もなんかの番組か雑誌でいってた記憶がある。
「交渉人真下正義」は「パトレイバー」の影響を色濃く残してるし、「サマータイムマシンブルース」は「うる星やつらビューティフル・ドリーマー」だし今回の「UDON」は多分「立喰師列伝」に影響されたのだろう。

元々本広監督はマンガ原作を映画にする”使われやすい”監督にひとりだった。お手本のあるモノをアレンジする才能に長けてたのだな。
しかし今回はアレンジ元が悪かったと思う。押井信者の間でも賛否がわかれるこの作品を常人がアレンジすることはもはや不可能といっていい。

それでも唯一残された道はユースケのへなちょこさを前面に押し出した「マインド・ゲーム」的コメディにするべきだった、と俺なんかは思うのだが、本広監督は険しい道を選んだ。
そう、ハートフルドラマへの転換である。
香川出身、うどんの国生まれの監督がうどんを素材に使う心意気というのは推して知るところであろう。「チルソクの夏」や「銀のエンゼル」「ナビィの恋」といったご当地監督がご当地映画を撮るというのに憧れてた感ありあり。

つまりだな

押井っぽい作品 と ほのぼのご当地作品 の融合というあり得ないことをやろうとしてるところに無理があるのだ。
欲を出したのが失敗だった.....(´・ω・`)ショボーン

つーことで「UDON」、ご当地映画として素直に真面目に作っていればけっこう良い作品になったと思うが、亀山Pが許してくれなかったのかな?
そう考えると監督さんも可哀想っちゃ可哀想なのかもしれん。

37点

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