プライマー」鑑賞

さえないエンジニアアーロンは友人とともにガレージを利用してパーツを作って小銭稼ぎをしていた。ある日、友人のひとりエイプが偶然タイムマシンを作ってしまう。これを利用して過去に向かい株で大もうけを企んだ二人だったが......

↑ と、あらすじだけを書いてみるとなんかありがちなタイムトラベルサスペンスのように思われる。小さな改変が大きな変化を産んでしまう因果、いわゆるバタフライ効果や過去の自分の行動が今の自分に影響を与えるパラレルワールド的描写など、過去にSF小説にあるパラドックスがてんこ盛りな映画なのだが、この映画の監督であり脚本・主演をつとめたシェーン・カルースは自身がエンジニア出身ということもあってかそのあたりのロジックを複雑に絡める構成で映画を作っている。しかも確信的なのか不親切なのかはわからんが、過去の自分と今の自分の線分けしてないので観ていると「あれ?これは今の話だっけ?過去だっけ?」とわけわからんくなる。

とりあえず、タイムマシンが出来てしまうまでの30分をバッサリと切り落とし、ひとつひとつのエピソードを丁寧に描けばもっと面白くなると思うんだが、理系の哀しい性なのか、相手にわかってもらうことより自分の技能をひけらかすことに喜びを見出す監督さんだろうからそういう日和った作り方はしたくなかったのかもしれん。
俺も理系人間だからなんとなくわかる。(笑)

2004年のサンダンス映画祭審査員大賞を獲った作品らしい。
まぁ低予算映画ということを考えるととても素晴らしい映画と言える。

だけどなーやっぱ最初の30分が邪魔だと思うんだよなー......(´・ω・`)

58点
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