ピンポンパンポ〜ン♪
本日の日記は超ネタバレ日記となっておりますのでタイトル映画に興味がおありの方は読み飛ばしてください

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観た、キルビル。
笑った回数  5回
鳥肌立った回数  10回以上
泣きそうになった回数  1回。

制作サイドのシークエンスはマトリックスRと同じだ。
ラジカセ番長でアニメオタクな監督が「こういうの作ったら面白いだろーなー」というただそれだけの理由で作ったら尺が長すぎたんで「2つに分けよう」ってんで続編を作るあたり、キルビルとマトリックスリローデッド&レボリューションはよくにている。「R」にはただそれだけの理由で俺は20点という辛い評価をした。
http://diary.note.ne.jp/38325/20030704

キルビルもタラちゃんのオナニー映画だから当然20点である。おしまい。
に、なるはずだった。「パルプフィクション」の2番煎じだったらきっとそういう評価をつけたと思う。
オープニングの「深作欣二に捧ぐ」というこれ見よがしのテロップ、マカロニウエスタン調のオープニングは正直失望した。
なんてこたぁない、俺達がTVでなつかしの番組を見て「昔はこんなドラマあった」って笑いのネタにするような、「オースティンパワーズ」調パロディか、と思ったのだ。
しかし、違った。
日本人のほぼ100%の人が忘れたか、なかったことにした70年代の日本のTVドラマと映画。東映と大映がシノギを削ったケレン味あふれた娯楽大作がそこにあった。
タランティーノは、タランティーノだけは忘れてなかったのだ。「影の軍団」を「ゴジラ×メカゴジラ」を「仁義なき戦い」を「子連れ狼」を.....

「そんなバカなぁ...」という演出をタラちゃんは確信的にやっている
●飛行機に日本刀持ち込みしたり
●突然東京に雪を降らせたり
●ユマ・サーマンやルーシー・リューに変な日本語で会話させたり
●ダリル・ハンナのナースコスプレとか

そういうのをイケシャーシャーとやってのける大胆さと、

●麿赤兒・国村隼・菅田俊・北村一輝という現代日本でヤクザ役の最高キャストを揃え
●ルーシーの脇差しに携帯のストラップがついてたり
●影の軍団での大場健二とサニー千葉の絡みをそのままオマージュしたり
●柳生一族の陰謀からセリフをパクったり
●挿入歌が梶芽衣子の「修羅の花」

という日本映画に対する愛が見えるのだ。
70年代後半の日本映画はこうだったんだよ。しれっと傾いて見栄を切ったもんだ。その古き良き、そして新世紀に目指す邦画がそこにあった。

もう泣いてしまう...ありがとうタラちゃん。

「●」ひとつ10点で、20点にプラスすると110点!!おお!!最高記録か?
と思ったが、ギャガの宣伝の勘違い度にマイナス25点だ。
「キルビルゥ〜〜〜」ってマヌケなナレーションとポップな絵であの映画を宣伝するな!!勘違いして見に来た若い女の子にはグロすぎるしワケわからんだろ。(;-_-メ;)
30〜40代男性が観る映画です。
85点。 サイコー

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