遣唐使として唐の国に渡った日本人は、その剣の才能を買われ西国の犯罪者を処罰する役人となる。狙うは朝廷の命に背いた警備隊の元隊長。その元隊長はふとしたことで朝廷のキャラバン隊を護衛するハメとなる。それを狙う西域の馬賊、危うし!キャラバン隊! そこに駆けつけた日本人「元隊長は俺の獲物だ、誰にも殺させねぇ」 いつしか二人は手をとりあって長安を目指すことに....
という、逆「ラスト・サムライ」中国編である。

日本人の役人に中井貴一、元隊長に中国を代表するスターチアン・ウエン。「双旗鎮刀客」のハー・ピンが監督、その他撮影(中)音楽(印)プロダクト(豪)アクション(香港)と世界各国から精鋭を集めたインターナショナル布陣の超大作である。
......つーふれこみだったが、B級感がただよう雰囲気はなんなんでしょうか?

キャラバン隊を使った冒険ものはマカロニウエスタンでは定番中の定番である。途中で仲間達(ジジイ子供含む)合流するシークエンスや、仲違いする二人の男が手をとりあってコトにあたるうちに芽生える友情というのもそうだろう。そんな二人の関係をややこしくさせるヒロインもちゃんと揃えてある。
問題はそれをキチンと消化しきれてないハー・ピンにあると言わざるを得ない。
全部中途半端な上に演出が下手過ぎるので前半はなにをやってるのかわからず、後半は安っぽい「インディージョーンズ」を見てるみたいで退屈であった。

そんな中でも見所はある。
ひとつは悪役のワン・シュエチー、すんげーかっちょいい。「パイレーツ・オブ...」のジョニー・デップ顔負けの怪しさと見栄切りのすばらしさが光った。
そして俺のヴィッキー・チャオが可愛かった。いやぁ、ホント大好きです。メイキングで鼻をすすりながらインタビューを受けてるところは萌えました(笑)。

44点

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索