TSUTAYAに行くと「王の帰還」が一本余ってたので遅まきながら借りてみた。
「旅の仲間」「二つの塔」ともレンタルで済ませたのだが、超大作は劇場で観てナンボということをわかっていても足が向かないのは「西洋ファンタジー(&歴史もの)」にどうにも感情移入ができないからである。
いや、俺だって学生のときは「D&D」のテーブルゲームやPC-8001で「ザナドゥ」を楽しんでたくらいファンタジーには馴染みがあるのだ。
でも触手が動かん。自分でも不思議なくらい。

さて、「ロード・オブ・ザ・リング」の最終章は200分というこれまた超長尺映画であった。三部作を全部観ると10時間弱、すげーな、おい。
先に書いたように余り興味がなからか、前2作の内容が頭に入ってないのでキャラクターの名前と顔が一致しない。はじめの1時間半は前作との統合に当てられたので比較的緊張して観ることができた。
オーランド・ブルームかっちょよかったな。きっと前2作で評判があがったから急きょ活躍の場を追加したんだろう。さすがピーター・ジャクソン、そのあたりは抜け目なし。
ただ、そんな無駄なシーンが多いので戦闘が長い長い。俺はここで挫折(^_^;、
全てがクライマックスということは相対的に盛り上がりに欠けてるワケで、なんかこう、ピリッとしなかったんだよなぁ。
え?劇場で観なかったからだってか?うん、まさしくその通りなんだけど、やっぱりね、興味ないんだと思う、俺は。(笑)
そのせいで丁寧に作られたエピローグも俺にはただただ冗長に思えてしょうがなかった。あの30分近いエピローグは三部作を楽しくハラハラしながら観たもののみに与えられるご褒美なのだろう。
それと、この最終章でようやくアカデミー賞をほぼ独占したわけだが、これは過去の2作品を含めた評価だと考える。続編が続くたびにパワーが落ちる映画が多い中(喩え端からストーリーが決まってたとしても)これだけのスケールとクオリティを維持し、完成させたことは素晴らしいことだ。
「ロード・オブ・ザ・リング」は「ベン・ハー」のように映画というものがあるかぎり語り継がれる映画である。おそらく今後30年はこれほどのファンタジー超大作は作られないと思う。そんな映画にリアルタイムで出会えたこと、それはとても幸せなことではないだろうか。

まぁ俺は「カリオストロの城」のほうが好きだけどな。

69点

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