「座頭市」がアメリカで上映されるらしい。
http://www.justice-is-blind.com/
なんだよ、えらいかっちょいいフリでないかい?

まぁ映画は勝新バージョンの方が数倍上だが、世界とタメはれる邦画を作ったという意味に置いては北野バージョンも評価されるべきだろう。
さて、日本映画界はアクションをメインに持ってきた大型時代劇を作らなくなって久しい。莫大な制作費をまかなえなくなったことが主な原因だ。映画を観る人口も少なくなったからいた仕方ないことなのだろうが、これを解決する方法がひとつだけある。座頭市の如く世界に打って出るのである。
韓国映画の日本上陸はまさしくそれを狙ってのこと。これを指くわえてみてるようでは邦画は早晩韓国映画に取り込まれてしまうだろう。

本気で世界を狙うには「座頭市」のようなマイナー映画じゃだめだ。暗すぎる。殺陣も居合いだけじゃ地味だし、R指定じゃマニアにしかウケない。欧米は暴力には厳しいしな。
ジェリー・ブラッカイマーが喜んで金を出すような企画じゃないといかん。老若男女が楽しめて、コミカルで、ちょっとホロリとさせて、派手なアクションがあってハッピーエンドで終わる作品。ついでに日本の歴史というか日本人がみんな知ってて外国人にもうける普遍的なストーリーでなけりゃならん。
そういう意味では東宝が公開する香取くん主演の「忍者ハットリくん」、サトエリの「キューティーハニー」はいいセンいってるのだが、コンセプトが「あっちじゃ漫画を実写化するのが流行ってるみたいだからウチらもつくってみました」だからダメ。第一あの作品で全米進出なんか考えてもないでしょ?
求めるのは邦画界最高のキャストとスタッフで作るアクション時代劇なのだ!!!

とひとり息巻いてるのだが、実はちょっとアイディアがあるのだ。
聞いてくれる?ってイヤだと言っても書いちゃうけどな。
それは「桃太郎侍」。
ヽ(。_゜)ノヘッ?と思われる方も多いと思う。しかし、これが良くできてる作品なのだ。
まず貧乏長屋の桃さんは実は大名家の双子の片割れ。「双子は不吉だ」という理由で里子に出された不運な男という設定(マジです)。これが良い。
そんな男が「ひと〜つ」と言いながら悪を退治するのだ。勧善懲悪のこの無骨な基本プロット!
日本人なら誰でも知ってる「桃太郎」ともリンクするわかりやすさ!
そして殺陣と衣装の美しさ!
これなら外国人にも理解されやすいのではないだろうか。

問題はキャスティングだ。
高橋英樹は既にちょっと老けすぎ。主役を張るには旬を過ぎているだろう。外国人のウケも決していいとは思えない。昔話桃太郎のイメージも大事にするなら思い切って若手の登用といきたいが、映画俳優でイメージにあう若手っていないんだなぁ...
大沢たかおじゃちょっと冷た過ぎる、伊藤淳史はきびだんごをもらう猿役だし...
安藤政信でもいいんだが、繊細過ぎて見栄を切れないように感じる。高橋英樹の豪快さが薄れてしまうようにも思う。
ということでここはひとつ及川ミッチーにやっていただきたい。彼はすごいぞーーもう邦画界最高の人材だ。存在感あるしオールラウンドな役をこなせるし。
悪役は中村獅童と真田広之なんかどうだろう?あとヒロインは長澤まさみちゃんだな。

......てなことを飲みながら考えて夜はふけていくのであった。

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