昨日、お客さんのところに製品を届けに行ったときの話。
20時という常識のない時間指定はまぁ許そう。ただ、「20時ジャスト。誤差はプラスマイナス2分」ってのはどうだろうか?
車が混んでたりたて込んでたりするとどうしても早く着いたり遅れたりするんですよ。早く着いたら着いたで「忙しいのに!」とぶつぶつ言う。困ったことに時間というやつもラジオの標準時間ではなく彼女の室内時計が基準だからタチが悪い。わからんっちゅーの(^_^;。
まぁそんな不良顧客だが金払いはいいので無下に断れない現状だ。不況だからしょうがない。むしろ有り難いと思わないとな。

さて、そんな彼女が昨日珍しくニコニコしながら対応してきた。
一通りの営業会話のあと「浜乙女さん、貴方に良いものを差し上げるわ」と取り出してきたのは日蓮の語録集みたいな本であった。イヤな予感がする...
「すごい良いことが書いてあるの。目から鱗が落ちるわよ。ほら、お宅の会社もなかなか厳しいでしょ?これを読めば仕事もうまくまわるようになるわ」
一介のご婦人に我が社の心配までしてもらうとは落ちぶれたものである(^_^;
しかしこの本どっかで....
「あぁ、日蓮の本ですか」
「ううぅん、日蓮大照人よ」
うわぁ〜〜〜やっぱりそっち系か(^_^;...
しかし、相手は大事なお客、無下に袖を振るわけにもいかない。「はぁはぁ」と相づちを打ち話を聞くハメに。30分も過ぎたころ、話は教育問題からイラク問題に。政府の判断はおかしい!という姿勢を見せず早期解決を願うあたり、最初は○○○○会 かと思ったが○○学会のようだ。

日本には信教の自由という権利がある。個人がどの宗教を信仰しようが本人の自由意志によるという権利だが、裏返して信教をしないという権利も当然認められる。
個人的には原理主義的な一神教はメジャーもカルトも同じようなもんだと思ってるので、少なくともそういうところに頭を垂らすつもりはない。特に彼女の本の宗教団体がどんな汚い手を使って選挙を含めた活動をしているか知っているので「大きなカルト教団」という認識しか持っていない。

「講演会があるのよ。ちょっと話を聞いてみない?」
「今度友達と会合するんだけど来ない?みんなすごいいい人だよ」
「とりあえず行ってみるだけ行こうよ、イヤならすぐ帰ればいいんだし」

インチキ商法と同じ手口で誘う信者、見てて痛々しくなるのは俺だけではあるまい。
彼彼女達はその団体に救いを求めて実際救われたのだ。この幸福を皆に分けてあげたいという気持ちや団体に恩義を感じるのもわかる。自分のアイデンティティーを委ねてしまったのだからしょうがない。
でもきっとそのような人は他の宗教や団体でもきっと同じように救われたと思う。教義や教典なんてものはそんな変わりゃしないのだ。オームだってライフスペースだって統一教会だってタメになることは言ってるし、納得できることを書いてるのだから。
てなことをボケーっと考えてたらケータイに着信、ラッキー、帰ろう。
帰宅したのは午後9時をまわってましたとさ。

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