突然だが、NHK教育の子供番組の質の高さには驚かされる。
乳幼児の心を捉えて離さない「いないいないばあ」、理系小学生の好奇心をかきたてる「ピタゴラスイッチ」、文系小学生には「にほんごであそぼ」が用意してあるし、密かに世の新米ママの知恵袋としても活用されているという「ひとりでできるもん」。そして小学生バラエティの雄であり、売れない芸人救済番組「天才テレビくん」もある。
これは民放各社が子供向け番組を縮小している中で優秀なプロダクションがNHKの仕事を受注するようになったことと、NHKの制作サイドに柔軟な人間が増えてきたことによるものだろう。(余談だがフジの「ウゴウゴルーガ」を作ったスタッフが「ムシムシQ」を作っている)
民放の番組はスポンサー次第だ。子供向け番組となれば玩具メーカー、出版社、教材メーカーが主なスポンサーになるが、自社商品の売り上げ促進が目的であるから「子供の情操教育」より「自社商品(キャラクタ)が活躍する」番組づくりになってしまう。というワケで民放子供番組のほとんどがアニメ(含特撮)になるのは致し方のないことなのである。
さて、アニメ番組で考えてみても実はNHKのクオリティは高いのであった。
「カードキャプターさくら」「十二国記」「カスミン」「プラネテス」「ナディア」「火の鳥」と個々の番組を語るだけで紙面が埋まるくらいの重厚ラインナップ、「プラネテス」と「火の鳥」は大人にも見応え十二分であろう。
さて、そんな番組陣の中で俺の心を捉えて離さない番組がある。
やんごとなき雅なお子さまが主役のアレである(笑)。

ナニが凄いか?ってまずあれだけのキャラクターを出演させながら皆キャラが立ってるということだろう。
プリンが大好きなおじゃるを筆頭に、惚れっぽい召使い電ボ、趣味は石集めのカズマ、この物語で唯一マトモと思われるアオベエ・アカネ・キスケ@ヒヨコじゃないっぴ!の子鬼トリオ、皆さんの周りに絶対似た人がいると言われるうすいさちよ28歳独身...
もう書くとキリがないのだが、カズマのパパと祖父のトミーは親子なのになんだあんなに似てないのか?とか
貧ちゃんは男か女か?とか
星野は本当に地球征服に来てるんだろうか?とか
ケンさん、そろそろ定職探せよ、とか

ナンセンス&シュールな作品づくりはオトナをも十二分に魅了するデキなのである。
くわえて楽曲も素晴らしい。
オープニングの「詠人」by北島三郎御大は言うに及ばずエンディングの「プリン賛歌」「子鬼トリオのテーマ」、電ボの歌う「恋をいたしましょう」はなんとハワイアンだ。番組内で作った貧ちゃんのテーマ「この町いつも」もステキな曲となってエンディングを飾る。

ホントはおじゃるの初映画作品「おじゃるとせみら」のレビューを書こうと思ったのだが、枕だけでこんなに長くなったのでまた後日に(^_^;。
まぁ小さいお子さんのいらっしゃる家庭では知ってて当たり前のことをつらつら書いてみたのだけど、未見の人は是非みておじゃるワールドにハマってもらいたいものである。

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