岡本喜八と山田洋次の違いは「助太刀屋助六」と「たそがれ清兵衛」の違いである。
助六の真田と清兵衛の真田、どっちが好きか?と言い換えてもかまわない。
で、俺は圧倒的に助六が好きだった。40オーバーの中年をあんなにも可愛らしく、やんちゃに描いた岡本爺はホントに真田がガキんちょに見えてたのだろう。だからあんなにも若々しいはじけた演技が出来たのだと思う。

反体制でも左寄りでもないけど、ゲージツとしての映画は断固として撮らなかった稀代のエンターテイナーが逝った。
次回作の企画も進んでたと聞く、残念でならない。
深作も工藤栄一も今はなく、爺の血を継承するものもいない。

いまはただ、ご冥福を祈るばかりである。
日テレさんよ、深夜枠でもいいから「助太刀屋助六」放映してください。

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